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  • 三浦しをん『舟を編む』  ★★
    藍色 (10/06)
  • 松浦理英子『裏ヴァージョン』  ★★★★★
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    マリ (01/21)
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  • ジェイ・イングラム『そうだったのか! 見慣れたものに隠された科学』  ★★★★
    マリ (10/27)
  • ジェイ・イングラム『そうだったのか! 見慣れたものに隠された科学』  ★★★★
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  • 東川篤哉『密室に向かって撃て!』  ★★★
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  • 金森修『サイエンス・ウォーズ』  ★★★★
    マリ (06/19)
  • 金森修『サイエンス・ウォーズ』  ★★★★
    Skywriter (02/06)
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Memoria de los libros preciosos

続きを読むとクリティカルなネタバレがあります
星の数は気分なのであてになりません
伊坂幸太郎『オー!ファーザー』  ★★★★
父親が四人いる!?高校生の由紀夫を守る四銃士は、ギャンブル好きに女好き、博学卓識、スポーツ万能。個性溢れる父×4に囲まれ、息子が遭遇するは、事件、事件、事件―。知事選挙、不登校の野球部員、盗まれた鞄と心中の遺体。多声的な会話、思想、行動が一つの像を結ぶとき、思いもよらぬ物語が、あなたの眼前に姿を現す。伊坂ワールド第一期を締め括る、面白さ400%の長篇小説。(Amazon)

 お父さんの数に合わせて星四つ。笑
 これが一期の終わりの作品だったか。私はわかりやすく一期ファンで、エンタメに徹した中に垣間見える思想(あくまで軽いそれ)とか、群像劇の章区切りの遊び心とか好きだった。なのに原稿の燃料にはさっぱりならないのが不思議だ。
 伏線張りまくった割には富田林さんの件はさくっと処理したな? と思いましたが主眼はそっちじゃなかったのであろうからよし。4人の父親のキャラクターがみんな良く、由紀夫をプレーヤーにした乙女ゲー(?)でも出してほしいくらいだった。違うタイプの成人男性4人が未成年男子1人と仲良く暮らしているってそんなバカな、って感じじゃないですか。お父さん方のやり取りをみているだけで微笑ましいよ。運動会のエピソードもよかった。クイズ番組のところぐっときた。(疑似)家族ネタは伊坂さんの得意分野ですねえ。
 会話の合間にちょっと時間を置きたいとき、視点持ちの人物の注意を逸らさせ会話外の物事を描写する、ってのはよくある手だけれど伊坂さんや本多さんの本を読むと顕著に感じる。すごくはっきりやるんだもん。大元の春樹がどうなのか春樹読みではないので知らん。
| ミステリ・エンタメ | 22:23 | comments(0) | trackbacks(0) |
藤原伊織『名残り火』  ★★★★☆
飲料メーカーの宣伝部課長だった堀江の元同僚で親友の柿島が、夜の街中で集団暴行を受け死んだ。柿島の死に納得がいかない堀江は詳細を調べるうち、事件そのものに疑問を覚える。これは単なる“オヤジ狩り”ではなく、背景には柿島が最後に在籍した流通業界が絡んでいるのではないか―。著者最後の長篇。(Amazon)

 配分を間違えてうっかり読み終えてしまった。三上の思わせぶりなところといい、堀江と大原の関係といい、シリーズは二巻で終わる予定ではなかったのだろう。つくづく残念である。いつもながら面白いです。
| ミステリ・エンタメ | 21:58 | comments(0) | trackbacks(0) |
有川浩『フリーター、家を買う』  ★★
就職先を3ヵ月で辞めて以来、自堕落気儘に親の脛を齧って暮らす“甘ったれ"25歳が、母親の病を機に一念発起。バイトに精を出し、職探しに、大切な人を救うために、奔走する。本当にやりたい仕事って?自問しながら主人公が成長する過程と、壊れかけた家族の再生を描く、愛と勇気と希望が結晶となったベストセラー長編小説。(Amazon)

 友達がくれたから読んだ。最初は有川さんってこんなに文章っていうか小説うまくなかったっけ、と思ったけど、一気に読ませるところはさすがだなと思った。話に勢いはある。でも小説としてはデビュー直後のSF3作の方がよくできてないか? と思わずでもない。Web連載の形をとっていたから、ってわけでもないと思うんだけどなー。まあ私が有川浩読んでたの十年前だから記憶を美化しているところはある。彼女のラブ部分はいつ読んでもあまり好きじゃないな。笑 『海の底』だってメイン二人のやおいのみでもよかったじゃないかと今更ながらに……。
 全体的に懐かしさを覚えつつ読みました。ラブパートの、お互いの言葉をこう重く取りすぎるようなところとか、図書館戦争を思い出しました。あれも最初は面白く読んでたんだけどいかんせんラブが濃くてだな……恋愛小説が苦手ってわけじゃないのだけれど。多分。多分な。
 面白い面白くないで言えば面白かった、しかしキャラ造形にはあまり魅力を感じない(豊川が一番ポイント高かった)、好きかどうかと言われたら別に好きじゃない、というのが率直なコメントです。文章の美しさとストーリーだったらストーリーを優先させた読者である、というのを自覚する一冊だった。
 ……思い出したわ有川さん苦手になった理由! 二次創作へのスタンスを表明したとこだわ! あーそうだそうだ。
| ミステリ・エンタメ | 02:07 | comments(0) | trackbacks(0) |
本多孝好『FINE DAYS』  ★★★☆
余命いくばくもない父から、三十五年前に別れた元恋人を捜すように頼まれた僕。彼らが住んでいたアパートで待っていたのは、若き日の父と恋人だった……。新世代の圧倒的共感を呼んだ、著者初の恋愛小説。(Amazon)

 ……著者初?
 リアルタイムで読んでいた頃は大好きだったし、今も文章的にはこういうのを書けるようになりたいと思っているけど、ミサンドリーが出たぞ!! と叫びだしたい気持ちになるね。女性にのみ適用される徹底的なルッキズム。思春期の男は愚かなんだよという男でごめんなさい感を、表面的には一段高みにいる主人公に言わせる姿勢。それでも表題作と「眠りのための暖かな場所」は好きなんだよ。「シェード」は目が滑るからあんまり読んでない。
| ミステリ・エンタメ | 01:32 | comments(0) | trackbacks(0) |
本多孝好『MISSING』  ★★★
繊細な視線で描かれた物語が、心の奥底に潜むミステリアスな風景を呼び覚ます…。小説推理新人賞受賞作「眠りの海」ほか「祈灯」「蝉の証」など、4作品を収録した処女短編集。(Amazon)

 たまに読み返すんだけど、この頃の本多さんの短編はサブカル男子の小さなファンタジーって感じでとても輝いている(褒めてる)。まとまりもいいし。特に「瑠璃」はファンタジー性が強く、ラノベ読者層にもウケそう。本多さんは長編より短編、長編っぽくするなら連作短編の形の方がうまいよなと思う。最近は長編をたくさん書いているようなので、ご本人としてはそっちを強化しているのかしらね。
 ただねー『at Home』で決定的となった家父長制&ミソジニーが、やはり初期からにじみ出ているのよね。「彼の棲む場所」が明らかにそうでしょ。最新作は女性ジャーナリストと少女がメイン登場人物のようだけど、ここどうにかしないと、女性を書くのは難しいのではないかと思う。セカイ系男子を主人公に据える分には、まだ読めるのだが。
 文体としてはとても好きで、フェミニストになる前は大好きだったから、読むと悲しくなってしまう。でも『正義のミカタ』あたりから、『MISSING』や『FINE DAYS』の軽めな口当たりではなく、(伊坂幸太郎が梶を切ったように)自分が表現したい価値観や問題意識を書こうとしたり、エンタメにチャレンジしているのは伝わるので、そこは応援したい。
| ミステリ・エンタメ | 00:05 | comments(0) | trackbacks(0) |
津原泰水『たまさか人形堂物語』  ★★★★★
 二十回くらい読んでいるような気がするけど「ガブ」の最後で毎回泣く。これの続編、文庫になってくれないかなあ……多分第三弾に続くはずだから、三冊目が発売されるまで無理かもなあ。
| ミステリ・エンタメ | 22:05 | comments(0) | trackbacks(0) |
マリオ・バルガス=リョサ『都会と犬ども』  ★★★★★
マリオ バルガス=リョサ
新潮社
¥ 3,024
(2010-12)

厳格な規律の裏では腕力と狡猾がものを言う、弱肉強食の寄宿生活。首都リマの士官学校を舞台に、ペルー各地から入学してきた白人、黒人、混血児、都会っ子、山育ち、人種も階層もさまざまな一群の少年たち=犬っころどもの抵抗と挫折を重層的に描き、残酷で偽善的な現代社会の堕落と腐敗を圧倒的な筆力で告発する。’63年発表。(Amazon)

 こいつぁすげえ!!
 スペイン語の教授にバルガス=リョサでオススメするとしたら何ですか、と聞いて返ってきたのがこれ。やー買ってよかった。色んな意味で超面白かった。
「君はぼくのたったひとりの友だちだよ。今まで知りあいは何人かいたけど友だちはいなかった。むろんそれも外の話で、ここではそんな者さえいなかったんだ。一緒にいて、楽しく話していられる友だちって君だけだよ」
「なんだよ、それ。まるでおかまの恋の告白みたいだぜ」

 ネタバレだと思い込んでいた一文が結局本来の意味でのネタバレではなくて、最後まで読み切った今呆然となった。それをさておいても本書の解説は読了後に読まないといけない部類のものなので、皆様お気をつけ下さい。本自体の感想としてはとても面白かった、という月並みなものになってしまうんだけど、これがBL/やおい視点でも十分に楽しめる作品であることは太鼓判を押しておく。
 解説の、技法について述べている408ページ下の部分は先に読んでもいいかもしれない。でもバルガス=リョサがややこしい書き方をする人だってことさえ分かっていれば、この本程度の視点数とシャッフルだったら、小説を読み慣れている人には何の問題もないだろうので、やはり本編を読もう。411ページからの文章は、バルガス=リョサについての端的な説明となっているので、ここは先に読んでおくべきかもな。そのへんの予習は木村榮一『ラテンアメリカ十大小説』が一番易しそうな気がします。が、紹介されている作家達がややこしい処理をするため、あらすじの説明が不可欠で、それによって純粋に話の筋を楽しみたい人へのネタバレになってしまう、という事態が起きています。だから小説を読み慣れている人はまず本編を読もう。2部に突入さえすれば一気だから、みんな1部を乗り切るんだ。
『都会と犬ども』、ノーベル賞作家であるバルガス=リョサを読んでみたいなあ〜と考えている(私のようなミーハーな)人には、最適の入門書かと思われるから、みんな、読もうぜ。士官学校の寮にて15、16歳の少年達が繰り広げるホモソーシャル小説と言っても過言ではないぜ。でも普通につらいからハッピーを期待して読んではいかんぜ。あまり触れる機会のないペルーという国の(過去の)内情が写しとられている……本書が舞台となった士官学校で1500冊焚書されたエピソードが本当であれば、そのはずなので、そのあたりも面白いぜ。南米大陸(スペイン語圏?)の男ジェンダー価値観は結構きついから、ダメな人はダメだろうと思うけど。というかこれがダメだと南米小説あらかたダメだろうけど。
 無教養な読者でもストーリーや書かれ方、キャラクターなどが色々強烈で楽しめたので、バックグラウンドを勉強する前にまず読んでみるといいと思います! 解説にも書かれていたラスト付近の現在過去を混ぜた台詞の処理の仕方とか面白いです!
『緑の家』を読むべきだよなー。どしよっかなー。今ならAmazonに頼んで弟に持って来てもらうことが可能なんだよなー。でもただでさえ色々頼んでんのに申し訳ないなー。本社に会社で使いそうな本を頼む時、一緒に混ぜてもらおうかなー。笑
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| ミステリ・エンタメ | 21:29 | comments(0) | trackbacks(0) |
津原泰水『ルピナス探偵団の憂愁』  ★★★★★
 何度読んでも全話において号泣する……好きすぎる……だから原稿には使えないんだ…………。これは津原さんが少女小説家から一般小説に転身した後に書いた話で、なので短編の終わり方の歯切れの良さなど、自由にやっているなと思います。はー。
『ブラバン』は青春小説ではないよと津原さんはおっしゃっておりましたが、ルピナス探偵団は真正面から青春小説です(多分)。憂愁は1話目に摩耶の話が来ているので、その後はひたすら思わせぶりで泣けます。漫画化するなら絶対に川原泉。なぜ漫画化されていないのかが解せないほどです。
 ほんとこれストレートにいい本なんだよー。読んでよー。まわりに読んでる人全然いないんだよ。そして少女小説家として小説家のキャリアをスタートさせた津原さんの描く女性キャラクターの嫌味のなさを見てよー。私は北村薫が地雷なんだよー(怒られそう)。女性を嫌味でなく書ける男性作家って希有だと思うんだよー。それはお前の好みに合っているだけだという反論は正解です。女性作家であろうと女性キャラクターがとてもじゃないけど読んでいられない小説はいっぱいあります。つまるところ津原さんの小説にはマッチョイズムが(ほぼ)ない。
 このシリーズは『ルピナス探偵団の当惑』→『ルピナス探偵団の憂愁』という順番で、必ず両方読んでください。必ずです。笑 そういや、津原さんは振り返り気味に青春を描くことが多かったけど、クロクロでは現在進行形に泣き所を持ってきたなあ。
 女性キャラクターの台詞回しが好きな作家といったら彼と若竹七海なんだけども、若竹七海ではメインキャラはだいたい本シリーズのキリエみたいなしゃべり方をしている。若竹さんは女性ですけども、いいよね。
| ミステリ・エンタメ | 21:41 | comments(0) | trackbacks(0) |
汀こるもの『パラダイス・クローズド』  ★★☆
周囲の人間に不審な死をもたらす「死神(タナトス)体質」の兄・美樹(よしき)と、発生した事件を解決する「探偵体質」の弟・真樹(まさき)。変わり者のミステリー作家が孤島に建てた館・水鱗館(すいりんかん)に向かった二人は、案の定、不可解な密室殺人事件に遭遇する。双子の少年と新米刑事が活躍する人気シリーズの第1作。第37回メフィスト賞受賞。(講談社文庫)

 既存ミステリやら小説への言及が山ほどあるのでミステリ読みは楽しいかもしれない。私でもちょいちょい楽しかった。推理を披露させない、推理すらしてやらない、ってのはメフィストって感じがしますね。いや全然読んでないんだけども。
 もうちょっと文章をスリムアップしてもらえると読みやすいんだけどな〜と思いながら最後の方は一気に読みました。蘊蓄の部分面白かったです。新本格あたり読んでたのがかれこれ10年前だから何だかタイムスリップした気分だよ……。
 私は美少年萌えではなかったのだな……! と今更思ったりもしました。真樹ちゃんはかわいかったです。巻が進むともう少しキャラクターを把握しやすくなるのかもしれない? ちょっと近年のミステリ事情に疎すぎてわからないです。
| ミステリ・エンタメ | 21:47 | comments(0) | trackbacks(0) |
津原泰水『ルピナス探偵団の当惑』  ★★★★
 再読。3話目のやつは瑠璃玉の耳輪ネタなわけだけど、これだけ書き下ろしなんだっけか。いや最後のページを見れば多分書いてあるけど電書をめくり直すのは面倒なのよ……書き下ろしでした。ですよね。いい本でした。そのぶん憂愁がつらいわけだけども、続編を期待しております。
| ミステリ・エンタメ | 21:45 | comments(0) | trackbacks(0) |