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Memoria de los libros preciosos

続きを読むとクリティカルなネタバレがあります
星の数は気分なのであてになりません
アイザック・アシモフ『われはロボット』  ★★★★☆
ロボットは人間に危害を加えてはならない。人間の命令に服従しなければならない…これらロボット工学三原則には、すべてのロボットがかならず従うはずだった。この三原則の第一条を改変した事件にロボット心理学者キャルヴィンが挑む「迷子のロボット」をはじめ、少女グローリアの最愛の友である子守り用ロボットのロビイ、ひとの心を読むロボットのハービイなど、ロボット工学三原則を創案した巨匠が描くロボット開発史。(Amazon)

 読んでなかったんかい! と怒られそうですが読んでなかった。
 やー教科書みたいな本ですね。これはもう教科書だね。ロボット小説のスタンダードはこれですというやつですね。必読書でしたね。もはやそれ以外に言うことがないくらい教科書でしたね。解説は安定の瀬名さんだしね。あまりに隙がなくて特に言うこともないので☆を半分減らしました。笑
 強いて言えばパウエルとドノヴァンは苦楽をともにしすぎだと思います。
| SF | 23:56 | comments(0) | trackbacks(0) |
クリストファー・プリースト『逆転世界』  ★★★★
クリストファー プリースト
東京創元社
¥ 1,188
(1996-05)

「地球市」と呼ばれるその世界は、全長1500フィート、七層から成る要塞のごとき都市だった。しかも年に36.5マイルずつレール上を進む可動式都市である。そんな閉鎖空間に生まれ育った主人公ヘルワードは、成人を迎えた日に初めて都市の外へ出ることを許された。だがそこで彼が見たのは…月も太陽もいびつに歪んだ異常な光景だった。英国SF協会賞に輝く、鬼才の最高傑作。(Amazon)

 双曲線って何だっけ? と思いつつもググらずに頭に反比例のグラフを浮かべて『逆転世界』を読んだ人が自分だけじゃないと思いたいのだけれど……笑
 しかしこの人はよくこんなことを思いついたもんだよね。津原さんの帯でもこれぞ奇想ってあったけど。語り口はとても読みやすく、都市の世界観や描写も幻想SFっぽいわあ〜と大変わくわくしました。SF慣れしてない人でも入り込みやすいのではないか。何の説明もなしに話が始まるけども、それはSFに限ったことじゃないし。表紙の絵は読者を大いに助けていると思います。有難うございます。
 アイディアだけを披露するんじゃなくてしっかり叙情が書けるところがプリーストの美点なのかな〜。過去ログ調べたら『奇術師』と『限りなき夏』は読了済みだったんだけど見事に何も覚えてない。本当に何も覚えてなさすぎて自分で自分が信じられない……これぞ認識の変革……(違います)。
 冗談じゃなくせめてパラダイムシフトくらいは知ってないと困るよな、本書を読むにあたっては。そして双曲線のグラフをググってから読むべきだった、大変もったいなかった。それでもエリザベスが某国名を出したときはうわ〜〜ってなったよ一応。最後の風景も哀惜があってよかった。再読したらもっと伏線に気づけるのかもしれない。できないだろうけど映像化してほしい。笑
| SF | 21:55 | comments(0) | trackbacks(0) |
津原泰水『アクアポリスQ』  ★★☆
津原 泰水
朝日新聞社
---
(2005-01-12)

水没都市Q市の沖合いに浮かぶ人工島「アクアポリス」。この水上都市が建造された背後には、国家規模の陰謀を封じる仕掛けが隠されていた。Q市壊滅のため、伝説の牛鬼を召還しようとする政府の要人たち。その計画を阻止するべく、現われた女設計士「J」、自分の故郷を守ろうと立ち上がる少年「タイチ」。異能の鬼才・津原泰水が近未来を舞台にはじめて挑む本格ビルドゥングスロマン。(Amazon)

 この本は私にシャンハイをSF都市だと思わせる一因なんだよね。なつかしい。对不起より不好意思、是より对かなとか思えるのが楽しい。
 内容的には、今となっては『バレエ・メカニック』と比べてしまうのでイマイチになるなあ。当時から乗り切れないところはあったが、Jとタイチの関係が深まって行く過程に同調できなかったのが理由ですかね。でもこれがあったからこそのバレエ・メカニックなんだなと思うところがちらほら。ジギーの存在は美味しすぎるね。文章的には普段より癖を押さえ気味で、もうちょっとかっとばしてもよかったのではと思う。
 ところで也寸美くんシリーズは書籍化しないのですか……。
| SF | 23:26 | comments(0) | trackbacks(0) |
瀬名秀明『希望』  ★★☆

少女は語った。エレガントな宇宙の不在を証明した母親と、コミュニケーションの定性・定量化モデルを構築した父親と、自分の人生を。科学と哲学と文学を融合し、SFの目指すべき方向を示した表題作。声を持たずに生まれた女性は夢を叶えるため、特別な本の制作を依頼する―「光の栞」、マジックとロボット工学をテーマにしたラブストーリイ「魔法」他、文学と科学の接点を追求する全7篇を収録した、待望の第一短篇集。(Amazon)

 違うんだ……私が最近読書をサボっていたばっかりに、理解する能力が足りなくって……楽しみきれなかった。『デカルトの密室』『第九の日』から読み直そうかなあ。「ロボ」でケンイチくんが出てきたんだけどこれまでの経緯をさっぱり思い出せない。あれは名作だった(というのは覚えてる)。
 表題作、グレアム・グリーン読んでないと楽しみきれないんだろうな……エレガント批判のところは面白かったです。どれも文章をそのまま読むだけではなかなか難しい短編でした。久々にこういうの読んだな。定期的に読まないとどんどん頭が悪くなるぜと思いました。
| SF | 00:30 | comments(0) | trackbacks(0) |
カート・ヴォガネット『デッドアイ・ディック』  ★★★☆
人生にご用心―オハイオ州ミッドランド・シティのドラッグストアで薬剤師をつとめるルディ・ウォールツは、いかにしてデッドアイ・ディック、すなわち必殺射撃人と呼ばれるようになったのか。ルディの父オットーは、いかにして若き画家アドルフ・ヒトラーと親友になったのか…祖国の中性子爆弾によって、やがて滅びる運命にある街で、奇人・変人・普通人たちがコミカルに織りなす人間模様を描く、涙と笑いの感動作。(Amazon)

 初めてのヴォガネットを無事読み終えました。翻訳も浅倉さんでとてもうまくて、イギリスのブラックユーモアとは違う、なんていうのかね……開き直った笑いみたいなのが気が利いててよかったと思います。津原さんの本棚から選んだんだけど、確かに津原さん好きそうだな……と笑 戦争の経験(ドレスデン空爆)からディストピアたくさん書いてるのかなあ。
 細切れに文章を区切っていくやり方はちょっとやってみたいけど、ちゃんと一筋の話を考えてやらないとただの散漫で終わりそうだな。この一文でひと段落使うのか、って箇所が多々あり、いいアクセントになっていた感があります。割かし長いからな!
 アメリカ人が家族の話を書くと、それが一地方都市の話であってもなくても、土地の広さが違うな! って思う。笑 シャンハイに来てえらい適当なビルの建て方するなあ……と思ったのと似たようなものかな……島国の狭い都会を見て来たから……。マルケスあたりを読んでもそんなに土地的に広いなと思わないんだけど、あれは母語を喋る国がたくさんあるとフットワークが軽くていいなと思います。一繋がりの大地感ではなく、越境の気楽さというか。
 春樹の『風の歌を聞け』、読んだはずなのにヴォガネットを真似している部分がどんなんだかさっぱり思い出せない。伝記的でしたっけ?
| SF | 21:50 | comments(0) | trackbacks(0) |
瀬名秀明『ハル』  ★★★★
瀬名 秀明
文藝春秋
¥ 637
(2005-10-07)

魂を感じさせる妻そっくりのヒューマノイド、幼い日の記憶のなかで語る科学館のロボ次郎、地雷撤去のため、探知犬と共にタイ東部国境をゆくデミル2、玩具として売られたロビタ―機械と人間をむすぶ切なく感動的なドラマが、現代科学の周到な知識のもと熱を孕んだ筆で描かれる。間近に迫る「あした」の物語。(Amazon)

 すごく面白かったはずなんだけど、「面白いとしか言えない」だけしか読了後の感想が残っていなかった。人工知能系の短編集です。『希望』よりかなり読みやすく分かりやすかった。また読み直すわ。
| SF | 01:43 | comments(0) | trackbacks(0) |
本多孝好『ストレイヤーズ・クロニクル』3  ★★
運動能力、聴力、記憶力…に常人とはかけ離れた能力を持つ昴、沙耶、隆二、良介。仲間の亘を人質にとられ、政治家・渡瀬浩一郎のために裏の仕事をしていた。世間を賑わす殺人集団アゲハを捕まえろと命令を受けるが、攻防の中、彼らが同じプロジェクトの別ラインの能力者であることを知る。呪わしい宿命をかした渡瀬に復讐を遂げようとするアゲハ。恐るべき計画を始動させ、不要となった昴の命を狙う渡瀬。そして、亘を取り戻すために、渡瀬が潜む陸自の演習場に向かう昴。最後の熾烈な戦いの幕があがる―。(Amazon)

 直前に読んだ機龍警察でテロの話をしていたのでどうにも分が悪かったw それにしても尻すぼみだと思ったけどな。みんなあっさり死んでしまって最後は投げた感。あの手の主人公なら投げるかなとも思うけど。でも亘のとこはさ……。意欲は買うけどもっと頑張りましょう。笑
| SF | 22:39 | comments(0) | trackbacks(0) |
月村了衛『機龍警察 未亡旅団』  ★★★★
チェチェン共和国から侵入してきた女性だけのテロリスト集団、『黒い未亡人』と特捜部との壮絶な闘いを描く至近未来警察小説。日本SF大賞&吉川英治文学新人賞受賞シリーズの最新第4弾    チェチェン紛争で家族を失った女だけのテロ組織『黒い未亡人』が日本に潜入した。公安部と合同で捜査に当たる特捜部は、未成年による自爆テロをも辞さぬ彼女達の戦法に翻弄される。一方、特捜部の城木理事官は実の兄・宗方亮太郎議員にある疑念を抱くが、それは政界と警察全体を揺るがす悪夢につながっていた――世界のエンタテインメントに新たな地平を拓く“至近未来”警察小説、衝撃と愛憎の第4弾。(Amazon)

 ゆきたにの話だったなー。城木さんもか。面白かったです。内容は読み応えあったし、文章も小説っぽくて(デビュー作は脚本だった)。チェチェンってそんなに大変なのか……脚色多いだろうけど紛争地域だもんね……。乗せられやすいタチなので最後の一行にあっさり感動しました。
| SF | 22:41 | comments(0) | trackbacks(0) |
P.D.ジェイムズ 『人類の子供たち』  ★★★
2021年、世界中でなぜか子供が生まれなくなり四半世紀が過ぎた。絶望と無気力が蔓延するなか、イギリスでは国守ザンが絶対権力を握っていた。ザンのいとこで大学教授のセオは、反体制組織の女性と恋に落ち、組織のメンバーからザンの執政の恐ろしい裏側を知らされる。やがて組織がザンに目をつけられ、その女性が助けを求めてきた時、セオは思わぬ逃亡生活の渦中へ…ミステリ界の頂点に立つ著者が新境地を拓いた話題作。(Amazon)

 シンプルだし2021年と思うと古びて見えるけど力はあった気がします。近未来SFは難しいんだなあ。だってこれ1990年とかで、じゅうぶん新しい方の部類に入るんだよ。けれど当時のガジェットからなに一つ変わっていないように思える、ハイビジョンテレビが精いっぱいで……。IT関連がどんだけハイスピードで進化しているのかがしみじみとわかる内容でした。ものすごくアナログ。いや、主眼はそこじゃないんだけども、近未来SFの寿命はなかなか短いのだなあと思わされるね。スタージョンなんかは1985に死んでるとは思えないですけど、ヴィーナス〜は遠いか。
 久々に未読本を、それもエンタメを通読したので楽しかったです。セオとザンはやおいでした。オメガ的存在というのはいい萌えだよね、と近未来モノを読むとかならず感じる。境界の上あるいは向こうにいる同種のなにか。近未来でエンタメをしようとしたら、どっかで変質させないと道具出しにくいもんね。
| SF | 00:01 | comments(0) | trackbacks(0) |
貴志祐介『新世界より』下  ★★★★
八丁標の外に出てはいけない―悪鬼と業魔から町を守るために、大人たちが作った忌まわしい伝説。いま伝説が、「実体」となって町に迫る。新しい秩序とは、おびただしい流血でしか生まれないのか。少女は、決死の冒険に身を投じる。(Amazon)

 結局3時間くらいかかった気がするな! 面白かったです!
 アニメ化にあたってBL百合情報ばかり入ってきており、先入観があったんだけれど(もっと明らかにSFで『BGあるいは死せるカイニス』みたいなノリかなあと)、そこはまったくの枝葉でしたね。話題作りにはなったかもしれんが、その分読者を弾くことにもなりうる。ってのはアニメ・ドラマ化のターゲットは原作と違うってやつかな。私もノー先入観で本書に手をつけていたら読むのやめてたかもしれない。ミノシロモドキがでてくるまではファンタジー色が強いから。
 呪術を操れるようになった人間と、人間の許可の元で暮らすバケネズミという遺伝子操作された生物とのあれやこれやなんだけど、最後は完全にバケネズミ側に移入してしまうので(最後の一行もあるし明らかにそう仕向けられてる)、物語と距離を取れない没入系読者(私)にはしんどくもあった。人間側の言い分がもう完全に植民地主義なんだよ。私たちはそれを長いこと、現在進行形でやっているわけである。ごめん不勉強でポストコロニアリズムについては分からないの……あるいは忘れてしまったの……。これからも異類から自分たちを差別化することで栄えていくつもりなのだとしたら未来は明るくないなあw
 本そのものは、表現が平易で戦闘描写が多い(バトル目当てじゃないと多すぎるくらい)のでとても読みやすい部類です。本人による手記形式だから、結局は安心して読めるし(思わせぶりな文章にはときおり苛立つ)。分厚い上下巻ではあるけれど、一段組だから量的にはさほどないはず。週末の読書にはオススメ。BL百合部分は期待しないが吉でしょう。大して情熱を感じません。ボロボロになって駆けずり回ってる部分がかなりのウエイトを占めるし、あのアニメの絵柄はそぐわないと思うんだが、どう料理されたんでしょうね。
 長編を読み終わって、ああ面白かった、と言えるのはいいとこだ。奇狼丸はイケメンでございました。
| SF | 22:49 | comments(0) | trackbacks(0) |