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Memoria de los libros preciosos

続きを読むとクリティカルなネタバレがあります
星の数は気分なのであてになりません
ジョアオ・マケイジョ『光速より速い光』  ★★★★
光速より速い光 ~アインシュタインに挑む若き科学者の物語
光速より速い光 ~アインシュタインに挑む若き科学者の物語
ジョアオ・マゲイジョ,青木 薫
 科学の新発見は「常識を疑うこと」から生まれる。しかし、アインシュタインの相対性理論に反論することは、科学者にとって自殺行為にも等しい。若き天才科学者マゲイジョは、まさに科学者生命を賭けて「光速変動理論(VSL)」を発表した。 いまや定説のビッグバン・モデルは、最新のインフレーション理論でも解決できない矛盾を抱えている。その宇宙的大問題に、VSLは驚くべき発想の転換をもたらした。 本書は、この理論が学界に大きな波紋を巻き起こすまでの科学者たちの葛藤と、相対性理論からVSLまでをわかりやすく説いた最新宇宙論。(Amazon)

 少しずつ読んでいたら終わりの頃には前の話を忘れていた! 原題と違って邦題はどうしても漢字が被っちゃうのが何だかもったいないね。
 面白かったです。特に専門的な記述以外の、体制批判や他学者たちとの交流模様が面白かった(笑)サイモン・シンを読んでも思うけど、科学者とその周辺の愛憎劇は本当に面白いね。それだけで十分エンターテインメントになるよ。人類学の分野でもケンブリッジ・オックスフォードの貴族主義はうんたらかんたら、とリーチが申しておりました。
 肝心のVSL理論は、光速が変化するという以外はよく分かっていないような(笑)そこに到達するまでに必要な理論の説明は、既に忘れかけているとはいえ、割と分かりやすかったんだけどな。理系知識の全くない私が言うのもあれだが、まだ発展段階だから仕方ないのかな。インフレーション理論やVSL理論やその他にたくさんのバージョンがあることを初めて知りました。インフレーション理論ってそれで一つのものじゃないのね。
 ひも理論家が美にこだわりすぎだとか、そこらへんも面白かったなあ! ここまでくると科学って何ぞや、と思う。統一理論なんて某宗教でも語られているし、究極の原理を求めるという点では宗教も科学も同じように見える。神はいないと言いながら神の例えは捨てられないんだし。
 著者の科学に対する情熱がひしひしと感じられた。この人はいい探求者でありいい指導者なんだろうな。指導者に不可欠なのは対象への愛だと思うので。この熱はきっと科学者の卵を産むよ。また一般向けの書籍を書いてくれたら嬉しい。
| 宇宙・物理・数学 | 00:23 | comments(2) | trackbacks(0) |
ビル・ブライソン『人類が知っていることすべての短い歴史』  ★★★★★
人類が知っていることすべての短い歴史
人類が知っていることすべての短い歴史
ビル ブライソン, Bill Bryson, 楡井 浩一
 一家に一冊置いておいてもいいんじゃなかろうか。面白かった! 帯に「科学が退屈だと信じているあなたへ」って書いてあるけど、私はそんな人がいることを信じられないよ。
 宇宙のはじまり、DNA、プレートテクトニクス、10-43秒という時間の長さ。テストのために丸暗記しただけの用語や数字の奥には、驚くべき物語が隠されていた。科学と無縁だったベストセラー作家が一大奮起し、三年かけて多数の専門家に取材、世界の成り立ちの解明に挑む。科学を退屈から救い出した大傑作。(Amazon)
 宇宙の始まりや構成物質、地球の年齢やプレート移動、原子にクオークにダークマターに一般相対性理論、果ては人類まで……全てですね。科学の全てだ。理論や知識の中身だけでなく、どんな人がどう研究してどうのこうの、と人物伝まで書いてくれるので面白いです。サイモン・シンが好きならきっと。我侭言わせてもらえば、図を描いてほしいなあ……地球内部の層がどんな割合で、とか。一切ないんだよ。全部文章で説明されてる。太陽系や原子核と回りを飛び回る電子の図を正確な比率で乗せてくれ! なんて言わないからw
 ほんとに面白いなあ。一家に一冊。潜水調査船について出てきた時はwktkしました。
 分類学のリンネがそんなに性的だったなんて! 爆笑。恐竜絶滅後には一瞬亀の時代がきたとか、斧を作るのが楽しくて千本単位で作ってしまった我らの祖先の話とか、すんげー面白かったです。どこから読んでも面白いもんな。科学に興味のある初心者のための入門書として最適じゃなかろうか。エンタテイメント性も抜群だし。あー面白かった。面白いことをちゃんと面白く伝えてくれる、ライターが沢山出てくればいいんだけど。
| 宇宙・物理・数学 | 00:22 | comments(0) | trackbacks(0) |
ゲルト・ギーゲレンツァー『数字に弱いあなたの驚くほど危険な生活』  ★★★
数字に弱いあなたの驚くほど危険な生活―病院や裁判で統計にだまされないために
数字に弱いあなたの驚くほど危険な生活―病院や裁判で統計にだまされないために
ゲルト ギーゲレンツァー, Gerd Gigerenzer, 吉田 利子
 私たちは日ごろ、統計数字に囲まれて暮らしている。降水確率が0%なら傘は要らないし、ある薬で死亡率が50%も減るなら飲まない手はないと思う。しかし残念ながら、フランクリンの言う通り、この世に確実なことなどほとんどないし、あなたの解釈はおそらく間違っている(提示方自体が不完全なのだ)。自分の身に何かが起こる「リスク」と、それが起こった時の「コスト」を理解せずに生活すると、とんでもないことに! そして驚くべきことに、多くの専門家さえ、自分が提示している数字の意味を知らないのだ。
 だが最も責められるべきは、蔓延している数字オンチではない。「伝え方」にこそ問題がある。統計や確立を用いれば、大げさに表現することも、わざと誤解を招くように提示することも簡単だ。本書では、身の回りの情報がいかに発信者に都合よく歪められているか、それによりあなたがどんな損害を被り得るかを明かすと同時に、誰もが理解できる形でリスクとコストを伝える方法を提案する。(カバー折り返し)

 とりあえず乳癌検査は五十歳になるまで受けないでもいいや、HIV検査で陽性反応が出ても絶望しないで再検査しよう、と思いました(笑)
 それはさておき、
四〇歳の女性が乳がんにかかる確率は1パーセントである。また乳がん患者が、乳房X線検査で陽性になる確率は90パーセントである。乳がんではなかったとして、それでも検査結果が陽性になる確率は9パーセントである。さて、検査結果が陽性と出た女性が実際に乳がんである確率はどれくらいか?

 この問題を見て、私は途中で考えるのをやめてしまいました。だってよくわかんないんだもん。陽性っていってるのなら、かなりの確率で実際乳がんなのでは? しかし、こう提示されると全然違う。
100人の女性を考えよう。このうち一人は乳がんで、たぶん検査結果は陽性である。乳がんではない残りの99人のうち、9人はやはり検査結果が陽性になる。したがって、全部で10人が陽性である。陽性になった女性たちのうち、ほんとうに乳がんなのは何人だろう?

 1人/10人、つまり、たったの10パーセントなのである。えええ! そんなに少ないの?
 このように、本書は確率というものがどれほど紛らわしいかを教えてくれます。それをわかりやすく表現する方法も。パーセンテージがあらゆるところで氾濫している現代に生きる私たちは、ちゃんと数字が表してるものを知らなければならない。

 明晰な考え方を身につけるにあたって。
1、フランクリンの法則「死と税金のほかには、確実なものは何もない」
 日常生活に確実なものなどおよそないのだから、絶対などとは考えない方がいい。
2、リスクに対する無知を克服する
 リスクの推計を邪魔しようとする勢力があることに気付く:タバコ協会とか
 一般市民の不安の原因はとくに三つある。―猗性(進化の過程で繰り返し経験した自然な危険を恐れることは学習がたやすい。しかし劇的に変化したこの世界では、何を恐れるか、実際に何が危険か、ということが必ずしも一致しない)、∈匈押並燭の生命が一度に危険にさらされる状況は恐怖である)、未知の危険(飲酒<遺伝子工学・原子力技術、みたいなこと)。つまり、私たちの恐れるものは的外れだったりする。
3、コミュニケーションと合理的な考え方
 直感的に理解できるかたちで数字を示さなければならない。確率よりも、自然頻度を用いる方が容易なようだ。そのために何らかの学習プログラムをやらせたらどうか。
| 宇宙・物理・数学 | 16:51 | comments(0) | trackbacks(0) |
保江邦夫編『早分かり物理50の方式』
早わかり物理50の公式
早わかり物理50の公式
岡山物理アカデミー, 保江 邦夫
 天文学に興味がある者としては物理もかじろうかなあなんて思ったわけだけど……最初の方はまだしも、段々放り出したくなりますね! 数式の変形が理解できないというか頭が考えるのを拒否している(笑)単純な公式は哲学みたいで面白いなあと思ったんだけど(天文学はもはや哲学的ですもんね)! 物理が面白いっていう人の気持ちは微妙にわかるんだけど!
 そうね、私は高等数学から始めるべきよね……そして物理の教科書を読んで、という手順を踏むべきだね。そこまでエネルギーがもったらの話だけど。だってサイモン・シンの本なんかは数学できなくても結構読めるんだぜ。
 私の頭が良し悪しを判断できないので、星はなし。
| 宇宙・物理・数学 | 00:21 | comments(0) | trackbacks(0) |
畑村洋太郎『数に強くなる』  ★★☆
数に強くなる
数に強くなる
畑村 洋太郎
 これは筆者が考える「数(かず)」を表現した図である。「数」とは、次の三つの構成要素から成り立つものである。すなわち、
 ー鑪
 狭い意味での数
 C碓
である。

 読み物として軽口で面白いなあと思いましたが、そんな簡単に数に強くなれるわけじゃない(笑)『物理と数学の奇妙な関係』がさっぱりわからない→『早わかり物理50の法則』に出てくる微分積分・三角関数が思い出せない→数学からやらなくてはだめだ、という結論に辿り着いた私は二冊ほど数関連の本を借りてみました。いい加減数学の教科書と向き合うべきな気もするけど。
「数字なんて見るのもイヤッ!」……とはいっても、仕事でも何でも付いて回るのが、数字の厄介なところ。この本は、日頃そんなふうに感じている人のための本です。『直感でわかる数学』のハタムラ先生が、とっておきの「数の極意」を伝授します。読めばたちまち効果テキメン。数字に負けない地力とシブトさが身につきます。(カバー折り返し)
 さっぱりわからない数値を、根拠あるあてずっぽうで具体的にしてみる。このプロセスは色々な科学書で見かけた。科学者はそれくらい出来て何ぼなのね。数(かず)をうまく扱える人たちの集まりなのねきっと。
 筆者の人柄がにじみ出てます。奥さんとも仲良くやってるんだろうなあ……と微笑ましい気分になる。
| 宇宙・物理・数学 | 23:45 | comments(0) | trackbacks(0) |
Newton「創刊300号記念 量子論」
Newton (ニュートン) 2006年 07月号 [雑誌]
Newton (ニュートン) 2006年 07月号 [雑誌]
 とことん噛み砕いて説明してくれているのでわかりやすいけど、食べたりない気がした。もっと!
| 宇宙・物理・数学 | 01:33 | comments(0) | trackbacks(0) |
芳沢光雄『数学的思考法 説明力を鍛えるヒント』  ★★★
数学的思考法―説明力を鍛えるヒント  講談社現代新書
数学的思考法―説明力を鍛えるヒント 講談社現代新書
芳沢 光雄
 数学で学ぶ考え方のなかには、経済やビジネスだけでなく、社旗問題であれ政治的問題であれ、身のまわりのさまざまな問題を考えるときにヒントになるものがたくさんある。そして、「説明力」においても、算数や数学で学んだ論理性が大いに役立つはずだ。数学者の立場から、そうした思考と説明の技術やヒントをふんだんに紹介しようというのが本書の主眼である。

 台形の面積の求め方の公式、意味をはじめて知ったー!! なるほどね! 知らなかった! 対角線を引いて三角形にするだなんて……そんな……いかに詰め込み学習をやらされていたかがわかるね。今年国立大学を受験する弟も知らなかったようで(私は私立だったので数学をきちんとやっていない)。ただの馬鹿姉弟だと言えなくもないのですが……まあ。そんなもんで私にとっては台形の面積を求める公式の意味を教えてくれた本、になりました。一番のインパクトだった(笑)
 著者は繰り返し「もっと試行錯誤を」と述べている。日本の数学教育が危機だってことも。私が小学生の頃よりも更に教えることが減っているんだね。でも、数学の楽しさを教えられる先生ってなかなかいないんだよな。
 私は算数・数学を小学校ではただの計算だと思ってたし、中学で苦手になったし、高校では毛嫌いしてた。中学で苦手になった原因は先生にあったことが三年で発覚したんだけど(先生が変わったら嘘のようにわかりやすくなり、成績が上がったため)、一年からその先生だったら変わっていたかしら。高校で数学と決別したのはあまりに計算ミスが多くて、正しい答えに辿り着けなかったから(笑)私には論理や思考力よりも計算力が欠けていたのかもしれません。
 いや、試行錯誤する楽しみを味わえないってことはどっちも欠けているのか。ろくに考えずにすぐ答えを求めようとしてしまう。答えくれれば覚えるから、って。いかんよなあ。考える力が足りないよなあ。
 本書では数学的考え方をいくつか提示してくれてるけど、どれもとば口なので、ここから自分が興味をもって勉強していかなければね。前から興味はあるんだけど、実際に勉強するとなると……。
| 宇宙・物理・数学 | 01:10 | comments(0) | trackbacks(0) |
サイモン・シン『フェルマーの最終定理 ピュタゴラスに始まり、ワイルズが証明するまで』  ★★★★☆
フェルマーの最終定理―ピュタゴラスに始まり、ワイルズが証明するまで
フェルマーの最終定理―ピュタゴラスに始まり、ワイルズが証明するまで
サイモン シン, Simon Singh, 青木 薫
「その問題はとても簡単そうなのに、歴史上の偉大な数学者たちが誰も解けなかったというのです。それは十歳の私にも理解できる問題でした。そのとき私は、絶対にこれを手放すまいと思ったのです。私はこの問題を解かなければならない、と」

 サイモン・シン自体が天才的ストーリーテラーなんだろうね。私は数学を毛嫌いしてきたけれど、彼の著書『暗号解読』と本書を読んで死ぬほど後悔。数学の魅力がよくわかります。著者の数学に対する熱さが伝わってくるようだ。どこまでも厳密に、例外を絶対に許さない数学の証明。ロマン……! 文系よりも理系の方がロマンは多いんじゃないかなあと思っている。
 3以上の自然数nに対してXn+Yn=Znを満たすような自然数X、Y、Zはない。「私はこの命題の真に驚くべき証明をもっているが、余白が狭すぎるのでここに記すことはできない」。17世紀にフェルマーが残した超難問を、数学者ワイルズが1995年に完全証明した。ピュタゴラスに始まる数論、解決のカギとなった「谷山=志村予想」など、数学をめぐる「歴史ドラマ」を、分かりやすく感動的に描いた傑作。(Amazon)
 完結に言えば傑作。フェルマーの最終定理は凡人に理解できるような代物じゃないので、ものすごい長さの証明はもちろん載っていないけれど、数学の歴史を感じることはできる。何百年も解けなかった問題が、時を経て解けただなんて。ワイルズの執念はすごい。偉い。
 日本人として嬉しいのは日本人の研究者・谷山と志村の両氏が大きく取り上げられているところ。日本人も貢献したんだなって思うと嬉しいじゃないですか。彼は女性研究者にもしっかりスポットライトを当てている。人種や性別に関わらず素晴らしい結果を残した人に注目する、ってのはなかなかできることじゃないのでは。
 フェルマーの最終定理が証明されたってことは、どこかに解があるかもしれないというロマン(私の)を失くしてしまったことかしら、と一度は思ったんだけど、どこまで数を大きくしても決して解はない、というのもまたうっとりしてしまうロマンですね(笑)
 この世は数学と物理学とその辺でできているのかな。勉強したい。
| 宇宙・物理・数学 | 01:13 | comments(0) | trackbacks(0) |
スティーヴン・ウェッブ『広い宇宙に地球人しか見当たらない50の理由』  ★★★★★
広い宇宙に地球人しか見当たらない50の理由―フェルミのパラドックス
広い宇宙に地球人しか見当たらない50の理由―フェルミのパラドックス
 この銀河系には、地球外文明があちこちにいるはずだ。ところがその兆しは見えない。すでに向こうの存在を知っているはずなのに、実際にはまだわかっていない。みんなどこにいるのか。彼らはどこにいるのだろう。これがフェルミ・パラドックスである。

 すげえええ!
 これは読むしかない、宇宙が好きな人は読むしかないです。この本に載っている知識が大量すぎて、私には素晴らしさを説明することができない。とにかく世界を、宇宙を広げるために読んで見てくださいとしか言えない。知れば知るほど無知に気づいたからって、知らないほうがいいなんてことは有り得ない。のめりこみすぎると地球に戻ってこれなくなるのでそこのところは気をつけて。
 宇宙がエイリアンだらけならみんなどこにいるの? 20世紀を代表する物理学者フェルミが提出したこのパラドックスを解決するために、宇宙論、物理学、生物学、数学、確率論から社会学、SF的想像力までを総動員し、宇宙と生命の謎へと挑む極上のサイエンス・エンタテイメント。(Amazon)
 宇宙人? そんなのいるわけないじゃん、なんて切り捨てる前にこの本を読んでください。私だって馬鹿馬鹿しいと思ってたけど、150億歳の、未だに膨張している、信じられないほど大きな宇宙には、もしかしたら地球外文明(ETC)が興っているかもしれない。そんな可能性を「実は来ている」「存在するがまだ連絡がない」「存在しない」の三つのカテゴリにわけ、50個の解を提示してざっと説明していく。
 49個を説明し終え、最後には作者自身の説が出てくる。ETCはあるんじゃないかな(さすがにもう来ているという説には私は同意しかねる)、いや地球が特別なだけだったのでは、と思っていたところに、作者が見つけ出した解とは……。ガツンときました。恐ろしくなりました。同時に人間の愚かさに嫌気がさしました。
 奇跡のような過程によって生まれてきた私たちが、生命の星地球を破壊しようとしてるなんて、涙が出てくるわ。もしかしたら人類は宇宙ではじめての知的生命体かもしれないのに……。
 生命を作り出すのに水と炭素が不可欠というのも、初めて知った。もっと他の生命の形があるのかと思ってたから。生命の定義にもよるのかもしれないけど、どこの星でも地球と同じような過程をたどらないと生命は生まれてこないんだね。
 この手の知識は人の思考体系に大きな影響を与えると思う。宗教の一つや二つ、生まれちゃいそう。こういうことを勉強するためには物理学や数学が必要なんですよね……私も数学得意だったらなあ。理系に進んだのになあ。文学も大好きだけど。
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| 宇宙・物理・数学 | 14:40 | comments(0) | trackbacks(0) |
エンツェンスベルガー『数の悪魔―算数・数学が楽しくなる12夜』  ★★★★★
数の悪魔―算数・数学が楽しくなる12夜
数の悪魔―算数・数学が楽しくなる12夜
ハンス・マグヌス エンツェンスベルガー, Hans Magnus Enzensberger, 丘沢 静也
 再読。友達の家にて(笑)はじめて読んだのは中学の時だっただろうか。偶然にも私と主人公・ロバートの学年が一緒で、やけに親近感を覚えた。
 算数や数学なんて大嫌い!そんな少年ロバートの夢のなかに、夜な夜な、奇妙な老人「数の悪魔」があらわれ、真夜中のレッスンがはじまる。1や0のマジック。素数の謎。ウサギのつがいの秘密。累乗と平方根。パスカルの三角形。順列・組合わせ。無限と収束。旅するセールスマンの問題……。だいじょうぶ。ここは夢の教室で、先生は数の悪魔。数学なんてこわくない。先生が魔法のステッキをひとふりすれば、数の法則が目からウロコが落ちるようにわかるのだ。12夜にわたる二人のゆかいな対話にみちびかれて数の世界を旅すれば、算数や数学が苦手な人も得意な人も、きっと誰もがわくわくするだろう。小学校高学年以上対象。(Amazon)
 私は数学というか算数が苦手で、この公式が云々かんぬんってとこにはときめきに近いものを感じるもののいかんせん計算ミスの嵐をまきおこしてしまうので、数学も段々嫌いになっていった。高校の頃は嫌悪していた。考え方は面白いと思う、でもいつまで経っても正しい答えが出ない(笑)だから悪魔が「計算機があるんだから使えばいいじゃないか」と言ってくれて嬉しい。生きていくうえで最低限必要な計算能力はある、それはわかる、でも私が数学を楽しむためには計算機が必要だったなあ……と思うのでした。
 数式は数学者にとって芸術だと言う。本書を読めば芸術的な数学の氷山の一角に触れられる。不思議だな、すごいな、きれいだなって思う。私は子供ができたあかつきには絶対に買い与える。ラスト少し泣けるし(笑)
| 宇宙・物理・数学 | 23:57 | comments(0) | trackbacks(0) |