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  • 三浦しをん『舟を編む』  ★★
    藍色 (10/06)
  • 松浦理英子『裏ヴァージョン』  ★★★★★
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  • ポール・オースター『幽霊たち』  ★★★★
    マリ (01/21)
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  • ジェイ・イングラム『そうだったのか! 見慣れたものに隠された科学』  ★★★★
    マリ (10/27)
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  • 東川篤哉『密室に向かって撃て!』  ★★★
    hirose (11/17)
  • 金森修『サイエンス・ウォーズ』  ★★★★
    マリ (06/19)
  • 金森修『サイエンス・ウォーズ』  ★★★★
    Skywriter (02/06)
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Memoria de los libros preciosos

続きを読むとクリティカルなネタバレがあります
星の数は気分なのであてになりません
米原万里『旅行者の朝食』  ★★★★
その名を聞いただけでロシア人なら皆いっせいに笑い出す「旅行者の朝食」というヘンテコな缶詰や、数十年前たった一口食べただけなのに今も忘れられない魅惑のトルコ蜜飴の話、はたまたロシアの高級輸出品キャビアはなぜ缶詰でなく瓶詰なのかについての考察や、わが家を建てる参考にとはるばる神戸の異人館を見に行くも、いつのまにか食べ歩きツアーになっていたエピソードなど、ロシア語通訳として有名な著者が身をもって体験した、誰かに話したくなる食べ物話が満載です!(Amazon)

 面白くないわけがない。ユーモアと教養とエネルギーを持ち合わせた人は素敵ですね。早すぎる死を心から悼みます。
 中でもプロシアのフリードリッヒ・ウイルヘルム一世とフリードリッヒ大王は熱心だった。1756年からの七年戦争で、プロシアと戦火を交えたスウェーデンはジャガイモを自国に持ち帰る以外の戦果が無かったので、この戦争を「ジャガイモ戦争」と読んだくらいだ。ルイ16世治下のフランスでジャガイモの普及に尽くしたオーギュスト・パルマンチエは、この戦争で五回もプロシアの捕虜になったおかげでジャガイモの美味しさに気付かされたのだった。(P70)

「食べるために生きるのではなく、生きるためにこそ食べる」「生きるために食べるのではなく、食べるためにこそ生きる」、私は前者だなー。笑
| エッセイ・ノンフィクション | 22:18 | comments(0) | trackbacks(0) |
津原泰水『音楽は何も与えてくれない』  ★★★

まだ誰も見たことがない、音楽の夢に、触れてみないか。『ブラバン』『バレエ・メカニック』『五色の舟』…いま最も注目される作家の生立ちと創造の軌跡。あらゆるクリエイター必読必携の一冊。ブログで大反驚の音楽理論コント「博士!大変です」、親友喜国雅彦による描き下ろしマンガ、愛用の機材紹介など、付録も盛り沢山!!(Amazon)

 ギターの専門的なところは飛ばしたので読了はしてないけど、第一部はやはり面白かった。『ブラバン』の来杉(ごめんうろ覚え)のモデルとか。いずれ音楽以外の部分もまとめて本にしてもらいたいところ。好きなものは待っててくれる、のかなあ。
 Web上のアマチュア小説指南サイトに言及した箇所面白かったですね。‥仂貎擁は絞る、∋訶誓畋悗鉢2鸛曚蝋気┐襦△討里よく言われているそうですが(私はちゃんとは読んだ事がない)。そんなことをいったら「大きさ」のある人にはケッに他ならないだろう。そらそうだ。
 って感想書いてたら編集の人に捕捉された。津原さんも喜んでらっしゃいました、って、どういうことだろう……(妄信的ファンなので怖い)
| エッセイ・ノンフィクション | 00:53 | comments(0) | trackbacks(0) |
木村榮一『ラテンアメリカ十大小説』  ★★★★☆
インディオたちがのこした伝承とヨーロッパの近代をともに腐葉土としながら、夢や魔術と苛酷な現実とがふしぎに入り乱れる、濃密な物語を紡いできたラテンアメリカ。ボルヘス『エル・アレフ』、ガルシア=マルケス『百年の孤独』、バルガス=リョサ『緑の家』、そして?翻訳の第一人者として知られる著者による、待望の作品案内。(Amazon)

 エッセイ調でいかにも人柄がよさそうw オクタビオ・パスってメキシコ人だったんだな……(そこから)名前しか知らなかったよ。
 ラテンアメリカ文学を読みたいと思っているだけで読めてるのはほんの少し、文献もまったく見てなかったから、一冊ガイドを買ってよかった。しかしボルヘスにしろガルシア=マルケスにしろ他の人も、博識なのはデフォルトなのだね。せめて神曲と主要な神話読んでから来いと言わんばかりの。
 ボルヘスってそんなにすごい人(著作以外も)だったんだね……しかも波乱の人生だね……。マルケスの子供の頃に読んで最も印象深かった本『千夜一夜物語』て、もうこれ以上の説明は要りませんみたいなwww 『変身』で創作意欲に火がついたってのは意外だけど。てかマルケスが読んだ『変身』はボルヘス訳だったんか!! すげー! ボルヘスの『エル・アレフ』は手元にあるから、これを最初に読むべきかなあ。この本あらすじをオチまで書いて紹介しているから、読書慣れしている人はその部分は飛ばして読むべし。
 バルガス=リョサ『都会と犬ども』、舞台となった学院がこの小説を1500部校庭で燃やしたってマジかwww 彼の子供時代は「小説を買って読む人など数えるほどしかいない」国だったペルーでww いや世界的に評価されたから売れたんだろうけどw
 ラテンアメリカ作家の小説を読むと、アメリカ大陸のスペイン語圏プラス西ヨーロッパ全体が舞台になってることが多いけど、作家自身が迫害されたりなどして国を出て、一度はヨーロッパに住んでるもんね。大陸3つ分だからいつもやたらと広く感じるんだよ。笑 自分の母国語が他の国の国語でもあり(多少の違いはさておき)、その他にも親戚といえる言語があって、西語にとっては芸術の都パリを擁する仏語がその一つだということを考えると、すごいアドバンテージ持ってる気がすんだけどw
 年代順に並んでいるので誰が誰に影響を受けたというエピソードもすんなり飲み込め、いい案内書だったと思います。小説を勉強したことのない者にとっては不勉強を恥じる良い機会でもあり……。ただ木村さん自身の文章は〜〜が、〜〜と逆説で繋いであることがめっちゃ多いんだけど癖かね。笑
| エッセイ・ノンフィクション | 21:12 | comments(0) | trackbacks(0) |
内田春菊『教育してます?』  ★★★
内田 春菊
角川学芸出版
¥ 1,365
(2007-09)

運動会に文化祭、原稿書いて宿題みて、洋服やおやつも作ります(だって楽しいから)。性教育からお金のはなし、嫁の適性自己分析、人間関係の極意まで、内田春菊流〈教育〉の日々を初公開。ミニレシピまんが付き!(Amazon)

 あんまり教育についての話ではなかったようなw 子供たちの細かいネタは飛ばして両親・義両親との関わり合いを中心的に読んだ。まあ、ほんとにすさまじい。ハラスメンタルな義両親への断固たる態度は読んでいて清々しいほどであった。『もっと悪女な奥さん』っていうフィクション漫画+エッセイと一緒に読み進めてたんだけど、もっと〜に載ってた結婚式の話題では(問題はあるけど)普通に出ていた義両親が、教育してます?ではさっくり縁を切られていたのだ。笑
 ハラスメントについては『ハラスメントは連鎖する』という本の引用で、「関係の濃さを超えて依存すること」という定義だった。うちの父方の祖母・伯母もその気がある(支配したがり)ので、読んでて身につまされたり、自分もやってるかもとハッとしたりでした。対人関係で危険を感じたら距離を取るのが一番だと思った。職場とかだと難しいだろうけどね……。
| エッセイ・ノンフィクション | 20:42 | comments(0) | trackbacks(0) |
高濱桂一『死者に聴く 現場からの法医学』  ★☆
いつ、どのようにして死んだのだろう?死者と法医学の対話。興味津津の10話。 第1章 死体を見て、その人がいつ頃死んだのかは、どうすれば分かるのだろうか? 第2章 人は首を締められると、何故、死ぬのだろうか? 第3章 水中死体がある時は浮上し、ある時は浮上しないのはなぜか? 第4章 火災で人体が骨になるまで燃え続けないのはなぜだろうか? 第5章 前に倒れるか。後ろに倒れるか―刺創はどうして判断が難しくなるのだろうか? 第6章 飲酒が人の死に原因になる場合と、ならない場合はどのように見分けるのだろうか? 第7章 農薬には、農業で使う以外にどんな使われ方があるのだろうか? 第8章 交通事故は利便性と引き換えに人間に課せられたペナルティではないか? 第9章 自殺が増え続ける社会とはいったいどんな社会なのだろうか? 第10章 法医学―わが生涯の、されど苦渋の学問(Amazon)

 法医学の実例について語ってくれるのはいいんだが、枕や締めの部分でマッチョ・シスヘテロ・過去憧憬全開で、読むのがしんどかった。生命の根源的な存在である女に比べたら男ってのはしょうがない生き物だよ、分かっておくれよ、みたいな「男ですみません」CMメンタリティをものすごく感じた。女性に母性を押し付けるのはやめて黙れと言いたい。
 しょっぱなからウジ虫の湧く死体に手を突っ込む話で笑ったww いいですね……法医学者エッセイは三冊目ですけど皆ちがって皆いいですよ……。食文化と海の幸を前置きにして、海に囲まれた日本では海絡みの死体も多くてですね、と話を展開していくところは好感が持てる。笑
| エッセイ・ノンフィクション | 20:23 | comments(0) | trackbacks(0) |
支倉逸人『検死秘録 法医学者の「司法解剖ファイル」から』  ★★
地下鉄サリン事件、有名人の変死、乳幼児突然死症候群、他殺か、自殺か-包丁が刺さった焼死体…。法医学の権威が初めて明かす真実。死因判定の極意・舞台裏がわかる一冊。(Amazon)

 十年前の本だし作者が結構な年なので、あんま原稿の参考にはならないかなあと思っていたけど、ちょこちょこ面白いネタがあります。
「首を切断するのは手足を切断するより容易だ。首の頚椎は横に積み重なっている骨だから、その骨の間を切れば比較的簡単に切れる。これに対して、手足の骨を切るのはかなりむずかしい」ふむふむ。推理小説好きだった者としてはときめきますな。
 血液型占いの発端はWW1なのかw マケドニアに集結した各国軍人の血液型を調べたら、人種によって分布傾向が異なり、欧州では北に行くほどAが多く、南に行けばOが増え、東はBが多いという傾向が出た。当時の血液型研究の中心はドイツで、ドイツはAが多かったから、「Aが多いほど優秀な人種、Bは劣等」と言い出した。欧州と比べてBが多い日本はこれがおもしろくなくて、「血液型は優劣ではなく、性格や気質を決めてるんだ」という論文が出てきたとのこと。血液型占いがさも真実のように語ってくる人には困惑するよねえ、うちの伯母だけど。
 日本でSIDS(Sudden infantile Death Syndrome)が少ないのは添い寝の習慣があるのが一因と考えられる、「欧米では乳幼児でも子供部屋に寝かせて親は添い寝はしないのが原則」って何からきてるんだろう。欧米からしたら添い寝習慣が不思議なんだろうな。ちなみにトルコ人は添い寝をするようだ。笑
| エッセイ・ノンフィクション | 20:20 | comments(0) | trackbacks(0) |
岩瀬博太郎『法医学者、死者と語る』  ★★★
不審死続出!なんと6人に1人が、本当の死因がわからないまま葬られている。壊れたニッポン社会と闘う、孤高の司法解剖医、衝撃のリアル。(Amazon)

 あとがきで文章苦手ですと仰ってるからか、書き下ろしっぽいのに系統だった章立てはなくて、雑誌連載のコラムをまとめましたみたいな体裁(実際そうなのかしら?)。日本は解剖率が低すぎって、主に海堂尊経由で散々聞いているけれど、各都道府県で司法解剖してる法医学「教室」が一つ(もしかしたら一人)機能してればいい方、てなレベルなのか……? 監察医は東京大阪名古屋等のでかい都市にしかない上、司法解剖やってる監察医務院は東京だけっぽいし。著者が千葉大赴任した当初は出刃包丁で解剖してました、ってのもまたすごい話で。
 ネタ的にはとても参考になったけれど、教授になるもっと前、20代後半あたりはどうなってるのかが知りたいよw 何してんの? アカデミックな世界は謎だらけだぜ。
| エッセイ・ノンフィクション | 20:10 | comments(0) | trackbacks(0) |
河合香織『セックスボランティア』  ★★★
「性」とは生きる根本―。それはたとえ障害者であっても同じことだ。脳性麻痺の男性を風俗店に連れていく介助者がいる。障害者専門のデリヘルで働く女の子がいる。知的障害者にセックスを教える講師がいる。時に無視され、時に大げさに美化されてきた性の介助について、その最前線で取材を重ねるうちに、見えてきたものとは―。タブーに大胆に切り込んだ、衝撃のルポルタージュ。

 ノンフィクというより、取材で見聞きした話への個人の感想徒然って感じだけれど普段ノンフィクションをあまり読まないので何とも言えない。筆者の恋愛至上的な思想(皆セックスの相手じゃなくて恋人が欲しいんだ)が私とは合わなかったな。健常者であれ障害者であれ、心の隙間を埋めあうパートナーではなく、割り切って楽しいセックスができればいいという人もいるだろうと思うんだけど、「楽しく」セックスする相手を見つけるのは健常者にとっても簡単ではないのに障害者にとっては更に……本への感想じゃなくなってきた。
 1940年代に設けられた優生保護法という法律が、96年に母体保護法に改正されるまで存続していたというのに驚いた。しかも戦後に成立かよ!? とググってみたら1940年の国民優生法から繋がってたみたいですね。にしてもそんな法律が最近まで普通にあったことにびっくりだ。
| エッセイ・ノンフィクション | 01:40 | comments(0) | trackbacks(0) |
ガルシア・マルケス『ある遭難者の物語』  ★★★☆
ある遭難者の物語 (叢書 アンデスの風)
ある遭難者の物語 (叢書 アンデスの風)
 1955年2月のある日,荒天下のカリブ海で、コロンビア海軍の駆逐艦から数名の水兵が海に落ちた。全員が絶望視されていたにもかかわらず,10日後、1人の水兵が瀕死の状態で母国に漂着した。太陽に焼かれ、鮫と闘い、友人の霊と語り、筏に自らを縛り付け、人喰い人種の島を恐れ、巨大な海亀に出会いつつ、極限的な飢えと渇きの果てに祖国に生還した彼を待ちうけていたものは…。(Amazon)

ガブリエル ガルシア・マルケス,Gabriel Garc´ia M´arquez,堀内 研二
 これはどこまでノンフィクションなのかな、と教授の話を聞いてからだと考えてしまうわ。遭難して海の上を11日間も漂って生還。人間って丈夫だなあ(遠い目)。魚を水で洗い始めたときにはお前何してんだ! と目をみはったけど案の定……もったいない!
 冒頭はエピソードの積み重ねって感じだったけど、本格的に漂いだしてからはそうでもなかった気がする。しっかりした元ネタがあるだけあって(真実かはともかく)、マルケスにしては珍しくリアルタイムな感触があるというか。あの人の文章って常に過去を語ってるみたいだから。
 筏ってどんくらいの大きさなんでしょうね。底が固定されてないってことはタイタニックみたいなボートじゃないのよね。ああ、これ昨日読み終えたんだけど、今思い返すと「太っちょ!」って叫んでるシーンがすごい印象に……さっきまで叫んでた人があっさり沈んでいくだなんて。
| エッセイ・ノンフィクション | 00:53 | comments(0) | trackbacks(0) |
米原万里『嘘つきアーニャの真っ赤な真実』  ★★★★★
嘘つきアーニャの真っ赤な真実 (文芸シリーズ)
嘘つきアーニャの真っ赤な真実 (文芸シリーズ)
米原 万里
 1960年、小学校4年生のマリは、プラハのソビエト学校にいた。男の見極め方やセックスのことを教えてくれるのは、ギリシャ人のリッツァ。ルーマニア人のアーニャは、どうしようもない嘘つきのまま皆に愛されていて、クラス1の優等生はユーゴスラビア人のヤスミンカだ。30年後、激動する東欧で音信の途絶えた彼女たちと、ようやく再会を果たしたマリが遭遇した真実とは―。(Amazon)

 終始涙を浮かべながら読了。世界が平和になればいいのに、というつまらない感想しか出てこない。リッツァの話が爽快だった分、アーニャ、ヤスミンカと読み進めて行くのはつらかった。
 Wikipediaにあった講評「人間デッサンを一瞬に通り過ぎながら、人物が行間からくっきり立ち上がってくる」ってのは正しくその通りで、筆者含むどの人も生き生きと眼前に立ち現れてくるようだった。私の場合はかなり漫画的な絵面に変換されてしまったけど(笑)、その描写力のせいで余計にしんどいんだな。もちろん明るいとこはしっかり明るい。ほんとリッツァとその兄の話は明るくてよかったよ……ヤスミンカ、いつ死ぬか分からなくて物も買えないような精神状態で、生きるってのはなあ。
 今年のまとめ記事に載せよう。
| エッセイ・ノンフィクション | 00:29 | comments(0) | trackbacks(0) |