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  • 三浦しをん『舟を編む』  ★★
    藍色 (10/06)
  • 松浦理英子『裏ヴァージョン』  ★★★★★
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  • 松浦理英子『裏ヴァージョン』  ★★★★★
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  • ポール・オースター『幽霊たち』  ★★★★
    マリ (01/21)
  • ポール・オースター『幽霊たち』  ★★★★
    渋谷の帝王 (11/04)
  • ジェイ・イングラム『そうだったのか! 見慣れたものに隠された科学』  ★★★★
    マリ (10/27)
  • ジェイ・イングラム『そうだったのか! 見慣れたものに隠された科学』  ★★★★
    Skywriter (09/12)
  • 東川篤哉『密室に向かって撃て!』  ★★★
    hirose (11/17)
  • 金森修『サイエンス・ウォーズ』  ★★★★
    マリ (06/19)
  • 金森修『サイエンス・ウォーズ』  ★★★★
    Skywriter (02/06)
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Memoria de los libros preciosos

続きを読むとクリティカルなネタバレがあります
星の数は気分なのであてになりません
幸田文『おとうと』  ★★★☆
高名な作家で、自分の仕事に没頭している父、悪意はないが冷たい継母、夫婦仲もよくはなく、経済状態もよくない。そんな家庭の中で十七歳のげんは、三つ違いの弟に母親のようないたわりをしめしているが、弟はまもなくくずれた毎日をおくるようになり、結核にかかってしまう。事実をふまえて、不良少年とよばれ若くして亡くなった弟への深い愛惜の情をこめた、看病と終焉の記録。(Amazon)

 初めての幸田文。1957年刊行とのことなので現代小説の括りに入れた。
 とはいえ1980年以降の小説を読み慣れた身にとっては前半のテンポには乗り切れず、だらだらと読んでいたけれど、結核と診断されて以降、島田髷のシーンからはぼろぼろ泣きながら読み終えた。自分が姉で、弟持ちの二人姉弟だから特に胸が突かれる。
 しかし家事と看病を一手に担うげんの姿が現代からしてみれば半ば虐待で、良い話だなと言い切ることはできませんね……。碧郎の前にげんが不良になるだろこれ。負担かかりすぎだぞ。弟の死亡告知まで姉に聞かせるとは何事だ。父不甲斐なさ過ぎ!!
| 現代小説(国内) | 21:48 | comments(0) | trackbacks(0) |
小川洋子『余白の愛』  ★★☆
耳を病んだわたしの前にある日現れた速記者Y。その特別な指に惹かれたわたしが彼に求めたものは…。記憶の世界と現実の危ういはざまを行き来する。幻想的でロマンティックな長篇。瑞々しさと完成された美をあわせ持つ初期の傑作。(Amazon)

 文章は何を読んでも上手いと思うが、読んだ後で「どうしろと……」と言いたくなってしまう本がいくつかあって、本書はそれだった。笑 わかってる、ストーリーテラーじゃないことはわかってるんだ。人体の一部へのフェティシズムは通常営業でした。
 あと弟系キャラの現実感のなさ(褒めている)。小川洋子と江國香織を読むと、おれのかんがえたさいきょうの弟系きゃら……って思うよ。
| 現代小説(国内) | 22:16 | comments(0) | trackbacks(0) |
津原泰水『廻旋する夏空』  ★★★★
ベーシスト板垣史朗は、ライヴに乱入した暴漢の凶刃から岩倉をかばい、全治二ヶ月の傷を負った。ほぼ回復した彼の病室に、元メンバーのレオ、圭吾、鋭夫とくれないが集まる。そこで、マネージャー鵜飼が「ある青年を加入させ、爛漫を再生したい」と提案。史朗と鋭夫は反発する。ロックバンドの復活をめぐる、それぞれの想い。そして、新渡戸利夫殺害事件も新たな貌を見せはじめる。(Amazon)

 そろそろ文章を覚えてしまいたいくらいだ。好きだ。
| 現代小説(国内) | 22:11 | comments(0) | trackbacks(0) |
津原泰水『爛漫たる爛漫』  ★★★
熱烈な支持を受けてきた“爛漫”のボーカル、新渡戸利夫が急逝した。音楽ライターの娘にして絶対音感を有する不登校児、向田くれないが、その死にまつわる謎を追いはじめる。くれないを導くのは、利夫の兄鋭夫、そして彼女が父と信じるギタリスト岩倉理。人気ロックバンドに襲いかかった嵐、それに翻弄される青春の惑いを描いて、著者の少女小説時代をも甦らせた、全く新しい音楽小説。(Amazon)

 これも読み過ぎでそろそろ記録する必要はないんだが、このシリーズは構成が複雑なだけあって、やはり1冊目でリタイアする人が出てくるのではないかと余計な心配をしてしまう。全部分かった上で読むときちんとハマるけど、そうじゃないと迷子になる。
 最後まで読むと傑作なので是非読んでほしい。
| 現代小説(国内) | 22:07 | comments(0) | trackbacks(0) |
津原泰水『ブラバン』  ★★★★★
 何十回読んでるんだという勢いだが毎回いい小説だなと思いながら泣くんだ。本当に好きだ。
| 現代小説(国内) | 22:06 | comments(0) | trackbacks(0) |
松浦理英子『セバスチャン』  ★★★
あなたにとって世界とは佐久間背理なんでしょう?…麻希子は大学を辞めた今も、同級生だった背理と「主人と奴隷」ごっこの関係を続けている。そんな麻希子の心に“身体的不自由”を武器にした少年が入り込み、やがて友人律子を巻き込んで三人の充足した日々が始まるのだが…未分化で豊かなセクシャリティを鮮烈に描く初期の傑作長篇。(Amazon)

 これはそこまで好きではないけどラストの泣き出すところは好き。
| 現代小説(国内) | 21:49 | comments(0) | trackbacks(0) |
松浦理英子『裏ヴァージョン』  ★★★★★
次々に書かれる短篇小説と、それに対する歯に衣着せぬ感想コメント。やがて感想は厳しい質問状となり、しだいに青春をともにした二人の中年女性の愛憎交錯する苛烈な闘いが見えてくる―。家族でも恋人でもなく、友達に寄せる濃密な気持ちの切なさ、そしておかしさを、奇抜な手法で描いた現代文学の傑作。(Amazon)

 原稿の燃料にと読み始めたのだが面白くて全部読んで最後は感情的になった。最初に読んだときからずっと松浦さんの中で一番好きだ。
| 現代小説(国内) | 21:43 | comments(0) | trackbacks(0) |
村上春樹『色彩を持たない田崎つくると、彼の巡礼の年』  ★★★☆
良いニュースと悪いニュースがある。多崎つくるにとって駅をつくることは、心を世界につなぎとめておくための営みだった。あるポイントまでは…。(Amazon)

 何だこの紹介文w
 一気に読めるボリュームで、一気に読ませるだけのテンションも保った本だったと思います。何よりわかりやすかったね! 春樹を拾い読みしては内容を忘れているのですが、いくつか読んだ中でもぶっちぎりで大衆向けなのでは? 『ノルウェイの森』はさておき。
 ミステリ仕立てで読んでいてわかりやすく、文章も一人称ではないから比較的さらっとしている。台詞はいつもの感じ。極めて当たり前の事実だが文章がうまい。笑 一人称だと鼻につくところがあってあまり意識できなかったけれど、三人称だと地の文にとらわれることなく(春樹チルドレン好きなので本家もそれなりに好きなのだ)読み進めて行けるな。翻訳される理由がちょっとわかりました。紗羅とのこともあれしてほしかったが、まあ蛇足でしたのでしょうね。
 結論としては楽しんだ。面白かったです。
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| 現代小説(国内) | 21:44 | comments(0) | trackbacks(0) |
山内マリコ『ここは退屈迎えにきて』  ★★★
そばにいても離れていても、私の心はいつも君を呼んでいる―。都会からUターンした30歳、結婚相談所に駆け込む親友同士、売れ残りの男子としぶしぶ寝る23歳、処女喪失に奔走する女子高生…ありふれた地方都市で、どこまでも続く日常を生きる8人の女の子。居場所を求める繊細な心模様を、クールな筆致で鮮やかに描いた心潤う連作小説。(Amazon)

 これ、感想を書こうとしたら自分語りになるから何も書けないパターンだわ。
 私は埼玉の南の方の田舎で生まれ育ったので、中学の友達はこの本の「田舎」の人みたいにみんな地元で結婚して子供を産んで、中学時代のスクールカーストをまだまだ引きずってって感じだけど、関東圏だから「東京」にはいつでも行ける、という環境だった。東京」への距離が近いからって「田舎」は「田舎」なんだよなあーというか、まあ、結局は生まれた家の金銭的な程度と本人の偏差値が全部なのかしらんと思ったり思わなかったりですよ。
 サブカル女子ではなかったけどもw、色々とえぐられる部分がありました。椎名みたいな男子はきっとどこの学校にもいて輝いてたんだろうね。最後の話の「チンコを使わないセックス」で女性同士のそれが出てこなかったことに驚きを禁じ得ないけど、私も女子校でひたすら彼氏を欲しがっていた頃は自分がヘテロセクシャルであるという確信があったからきっと微塵も考えなかったな……と懐かしく思いました。
 ブレンダのエピソードには刺された。クールアジアンにならないとスクールカーストの底辺にいるしかないの、ほんとにそうだろうなと白人社会に行ったことないけど思うよ笑 クールアジアンになったところでトップを取れるわけでもないしね。クラブに行くとクールアジアン女性がたくさんいて「なぜみんなああなるんだろ」と話したこともあったが、コーカソイド社会でのイケてるアジアン像があれだから、そっちをメイン環境にしたかったら寄っていくしかないんだな。
 文章的にはすごく勢いがあって砕けていて、書くの早いのだろうか……と勝手に思った。好きな文章ではないけど、勢いは見習いたい。でもそういう部分は頭で考えてもだめよねw 「16歳はセックスの齢」でR-18文学賞を取ってデビューとのことだから、椎名くんの使い方は応募前から練ってたんだろうな。
| 現代小説(国内) | 23:08 | comments(0) | trackbacks(0) |
原田マハ『さいはての彼女』  ★
25歳で起業した敏腕若手女性社長の鈴木涼香。猛烈に頑張ったおかげで会社は順調に成長したものの結婚とは縁遠く、絶大な信頼を寄せていた秘書の高見沢さえも会社を去るという。失意のまま出かけた一人旅のチケットは行き先違いで、沖縄で優雅なヴァカンスと決め込んだつもりが、なぜか女満別!?だが、予想外の出逢いが、こわばった涼香の心をほぐしていく。人は何度でも立ち上がれる。再生をテーマにした、珠玉の短篇集。(Amazon)

 文章は平易でとても分かりやすいんだけど、それ以上にポジティブな感想が湧いてこない本を読んでしまったー……ww この短編集に出てくるキャリア女性みんな嫌な感じだなー! 今後好んで手に取ることは無いだろう! 以上!
| 現代小説(国内) | 15:47 | comments(0) | trackbacks(0) |