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恒川光太郎『夜市』  ★★★
夜市
夜市
恒川 光太郎
「いかなる奇跡を用いようとも、生を得るとはそういうことではないのですか? そのはじまりから終わりまで、覚悟と犠牲を必要とする」(風の古道)

 日本ホラー大賞受賞、ということで話題になった本書。装丁も怪しげでよし! といったところ。予想外の薄さには驚いたけれど、薄い分には歓迎です。
 夜市:いずみは高校の同級生だった裕司に、夜市に誘われた。どんなものでも手に入るという。並んでいるものはどれも高価で怪しげだ。一通り見た二人は帰ろうとするが、何かを購入しないと外には出られないと言われ……。
 風の古道:私は七歳の頃、不思議な未舗装道を通ったことがあった。その道の存在を友人のカズキに打ち明けると、これから一緒に行ってみようということになった。
 「絵が浮かんでくる受賞作」とあるが、その通りだと思う。夜市では暗い中で屋台が放つおぼろげな光が、風の古道では普通の世界との境目までが、色彩豊かに頭に浮かぶ。本を読めば誰もがその世界を脳内でイメージ化するだろうが、この本を読んだ人たちのつくり上げるイメージは大体一致しそうだ。アニメで映像化してほしい感じ。
 行間を開けるのが多くてちょっと気になるけれど、人それぞれだからなあ。いわゆるホラーの怖さは少ないが、だからこその怖さがあるっていうか……ちょっとミステリっぽいとこもある。話が繋がっていくのが面白い。
| 怪奇幻想 | 00:06 | comments(2) | trackbacks(0) |
こんにちは、
これは 読みたいと思って図書館に予約をかけている本です。
↓の本も面白そうですね。有川浩さんの本は『空の中』を読みました。この手の者って嫌いじゃないです。
ただ、残念なのはうちの市の図書館には入ってなかった。
| ヤマボウシ | 2006/03/08 7:23 AM |
こんにちは。
この本も結構話題になりましたよね。
気になって予約して読みました。どこか懐かしい感じがしました。
有川浩さんはエンターテイナーの名が相応しい作家さんだと思います。『空の中』、お気に入りです!
図書館に入ってなくてもリクエストすれば入れてくれたりしないでしょうか? 『海の底』も面白かったですよ。
| マリ | 2006/03/10 12:03 AM |









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