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Memoria de los libros preciosos

続きを読むとクリティカルなネタバレがあります
星の数は気分なのであてになりません
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アゴタ・クリストフ『悪童日記』  ★★★★★
戦争が激しさを増し、双子の「ぼくら」は、小さな町に住むおばあちゃんのもとへ疎開した。その日から、ぼくらの過酷な日々が始まった。人間の醜さや哀しさ、世の不条理―非情な現実を目にするたびに、ぼくらはそれを克明に日記にしるす。戦争が暗い影を落とすなか、ぼくらはしたたかに生き抜いていく。人間の真実をえぐる圧倒的筆力で読書界に感動の嵐を巻き起こした、ハンガリー生まれの女性亡命作家の衝撃の処女作。(Amazon)

 私が何を言ってもしょうがない、この程度の長さ&作者が意図的に選んだ文体であれば読んでしまうのが一番だと思われる。いやあ。いやあ。これって1986年、つい最近に出版された本なのねえ、名前の有名さからしてもっと昔の本だと思ってた。それこそヴィクトリア朝時代、『オリヴァー・ツイスト』や『荊の城』のような背景で描かれているのかと思ってたよ。とんでもない、舞台はWW2時のハンガリーじゃないか。まったく、私の教養のなさを存分に笑ってもらって構わないよ。
 本文がすごくて、読み終わった後に何かを語ることを拒否されているようにすら感じる(笑)悪童日記パロしたくなりますねとか、戦争も人間も本当におぞましいもんですねとか、離れたとこから呟くくらいしかできない。
 これフランス語で書かれたのね、現代の「大きな(Grand)帳面」を 『悪童日記』に変えたのは良かったと思う、日本語じゃGrandの意味合いがうまく訳せなさそうだし、インパクトあるし。変えた経緯はこちらにあるように、商業的な理由。「ノートブック」じゃインパクトなさすぎるもんなータイトル聞いたらすぐ忘れちゃいそうだし。アメリカではそれでOK出たのか。
 ああ、この「反叙情的、反主観主義的、反解釈主義的」な文体はフランス語の勉強用テクストに向いてそうだね。いつか読んでみたいものだ……いつか……(笑)
 その後を書いた『ふたりの証拠』『第三の嘘』が出ていて三部作になっているとのこと。あのラストの続きを読みたいような読みたくないような! これだけで完結していても十分だもの! 読むけど! 二冊とも予約かけたけど! 双子は分かちがたく結びついたままかと思いきやああなったので、個人的にはとても好みな(というか萌えな)展開であり、これはやっぱり最後まで見届けるしかないですねえ。いいものを読んだ。TL上で話題に出してくれた方ありがとう。
 ツイッターで感想を書いていたら、三部作すべて萌えだという証言が出ていますので皆さんきっと読んだほうがいいですよ!
 双子が己の倫理に従って迷いなく爆薬を仕込んで、その後も平然とし、彼らの所業に首をひねる司祭とおばあちゃんのあの話には超絶萌えた……。
| 歴史・時代小説 | 21:38 | comments(0) | trackbacks(0) |









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