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続きを読むとクリティカルなネタバレがあります
星の数は気分なのであてになりません
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ミラン・クンデラ『存在の耐えられない軽さ』  ★★★
本書はチェコ出身の現代ヨーロッパ最大の作家ミラン・クンデラが、パリ亡命時代に発表、たちまち全世界を興奮の渦に巻き込んだ、衝撃的傑作。「プラハの春」とその凋落の時代を背景に、ドン・ファンで優秀な外科医トマーシュと田舎娘テレザ、奔放な画家サビナが辿る、愛の悲劇―。たった一回限りの人生の、かぎりない軽さは、本当に耐えがたいのだろうか?甘美にして哀切。究極の恋愛小説。(Amazon)

 乗り切れないまま読み進めたが最終章のカレーニンにはぐっと来た。弱いんだよ、犬には……。『最後のウィネヴェーゴ』的な犬小説の一つとしておすすめできるかもしれません。しかし乗り切れなかったなー。私に教養と素養がなさすぎたんだろう。Amazonの評価すごい高いなー。翻訳は河出の方がよかったらしいのでせめてそっちを読めばよかったです。「デルタ(=女性器)」って原文がそうだったのかな。ちょっと可笑しかったな。
 チェコの小説ってカフカしか読んだことがなく、そのカフカもあまり近現代の歴史文化的バックグラウンドが描かれている方ではないので、知らない文化圏の価値観をかいま見ることができるという意味では大変面白かった。当たり前だけど西ヨーロッパとは違うんだねえ。東欧では夫婦は一つのベッドで寝ないのかしら。あのあたりがとても信仰深い地域だってのは旅行しただけでも感じた。プラハに残る美しい町並みと(市役所しか壊されなかったんだね)、ほとんど焼け野原になった(今は綺麗に再建された)ポーランドのワルシャワを思い出しながら、ロシアによる支配はたった数十年前まで続いてたんだなあと。重いね……。
 肝心な愛についてはですね、著者が顔を出してくるスタイルがどうもだめでして、他の本を読む気にはあまりなれませんでした。そこそこ楽しんだし、時系列が錯綜しているのも気にならないんだけど、いかんせん「私」がだめだー。
 あとがきについてだけど、もっと長々と著者紹介を入れてほしかったなあ。この本って日本においてはクンデラの代表作としての扱いだよね? 私でもタイトルを知っているくらいだから(他のは寡聞にして知らない)、相当だと思うよ。ってことは、この本が最初のクンデラ作品な読者は少なくないんじゃないのかなあ。文庫で値段も手頃だし。
 外国文学、しかもチェコという(失礼ですが)比較的マイナーな国の作家なので、背景やらこれまでの著作の傾向やらを詳しく書いておくに越した事はないのではないかと。さらっとは触れられていたけどね、もちろん。著者が亡命を余儀なくされて現在フランス国籍を取得しており、以前は母国のチェコでの出版が許されていなかったとか。一番大事なとこは書いてあったけどね。
 クンデラの著作は全て日本語で読めるということだから、他の本に詳細が載っており、あえて繰り返すまでもないとの判断なんでしょうが、マーケット拡大のためにも代表作に良い解説を、ぜひとも、という気持ちです。出来のいいレポートがあるのでしたら、要点の引用だけでも、お願いしたい……。
| 現代小説(海外) | 22:44 | comments(0) | trackbacks(0) |









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