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Memoria de los libros preciosos

続きを読むとクリティカルなネタバレがあります
星の数は気分なのであてになりません
レベッカ・ブラウン『若かった日々』  ★★★
評価:
レベッカ ブラウン
新潮社
¥ 500
(2009-12-24)

あまりに違う二人が傷つけ合うのは必然だった―。家族と希薄な関係しか築けなかった父。夫との愛に挫折した母。物心ついたときには離婚していた両親との激しい葛藤や、初めて同性に夢中になった初恋の熱。死に寄り添うホームケア・ワーカーを描いた感動作『体の贈り物』でラムダ賞などを受賞した著者が、少女時代を穏やかなまなざしで振り返る、みずみずしい自伝的短編集。

 自伝小説ってことでいいんだろうか? 最近レズビアン小説づいていたのでレズビアンへの目覚めを描いた話を楽しく読んだ。「ナンシー・ブース、あなたがどこにいるにせよ」は特によかったです。
 家族、特に父の許しを中心に据えた連作短編とのことで「見栄を張らずにいられなかった父親」を繰り返し繰り返し……これは痛い。先日犬を亡くして遺体と対面した身には「母の体」はつらかったな。もう生きていない体を扱ったことがまざまざと思い出されて一人で泣いた。そして私は母親が病に倒れたら会社辞めるのかもなあと思ったりした。
 そんなに仲良くないし、父親だったら母に任せるけれど、ちょっとした手術のときも結局お見舞い行かなかったけど……あの人はきっと会いに来いとも言わないだろうな。父や弟と違って、明確な意思表示をお互いしないという点では犬との関係に似ているかもしれない。そこにいるだけ。
 読みながらそんなことを考えた本でした。レベッカ・ブラウンの幻想めいた話はさっぱり分からないので(例:『犬』)、「私はそれを言葉にしようとする」が来たときはああ無理だわと飛ばそうとしたが、犬ほど分からないやつじゃなかった。よかった。
| 現代小説(海外) | 00:34 | comments(0) | trackbacks(0) |
オースター『ティンブクトゥ』  ★★
ティンブクトゥ
ティンブクトゥ
柴田 元幸
 本書は、ポール・オースターが、「犬の視点」を通してアメリカのホームレスを描いた作品。一見奇妙な設定だが、ジョン・バージャーの『King』同様、感情に流されない厳しい犬の目を通してホームレス生活を描くことで、メロドラマ的なセンチメンタリズムに歯止めをかけた。バージャーが数人の登場人物をかわるがわる描いたのに対し、オースターはたった2人の主人公をじっくりと追っていく。まず「これといった血統も特徴もない雑種犬」のミスター・ボーンズ、そしてその飼い主であり、4年前の母親の死をきっかけにホームレス生活を始めた精神分裂症の中年患者ウィリー・G・クリスマスだ。(Amazon)

 犬を中心にすえていつもの語り口。イマイチ! 何だろうなあ、『幽霊たち』『鍵のかかった部屋』にあったような息苦しさがないからかな。オースターに息苦しさを求めているのか私は。話としても、あとがきにあったようにカタルシスがないとかうまく落としてくれないだとか、そこじゃない気がするな。常にこっちが欲しい答えをくれない小説を書いている(私が読む限り)、でも面白さが宿っているのはそこではないな。「書く」というテーマをフューチャーしないとあのパワーは出ないのか?笑 いや、NY三部作以外はまた違いますけれども。
 ストーリーテリングの上手さが出ているという映画ネタの小説、読みたいのに行間がぎゅうぎゅうで読む気しません。どうにかして! いつもゆったりめなのに何であんなつめちゃったの! 前のと違って段落少ない書き方しててもあれじゃ読みにくいぞ! 現時点のベストは『鍵のかかった部屋』。
| 現代小説(海外) | 22:11 | comments(0) | trackbacks(0) |
オースター『鍵のかかった部屋』  ★★★★☆
鍵のかかった部屋 (白水Uブックス―海外小説の誘惑)
鍵のかかった部屋 (白水Uブックス―海外小説の誘惑)
ポール・オースター,Paul Auster,柴田 元幸
 幼なじみのファンショーが、美しい妻と小説の原稿を残して失踪した。不思議な雰囲気をたたえたこの小説の出版に協力するうちに、「僕」は残された妻ソフィーを愛するようになる。だがある日、「僕」のもとにファンショーから一通の手紙が届く――「優雅なる前衛」オースター、待望のUブックス化。(Amazon)

 短くて男性一人称で地の文での語りが多くて萌えられるやつ! と思いながら探していて借りた本。『幽霊たち』と一緒にニューヨーク三部作だっていうんで、これはいけそうだ! と。大したアタリでした。オースターは萌える本をたくさん書いているなあ。
 最初から最後まで、文章から構成から登場人物まで、好みでした。特に文章かなー。『シティ・オブ・グラス』の解説によると詩を書くように涌き出るまま書いてるっぽいんだけど、プロットとか色々を立てない人なのかなあ。それでこれなの? むーん。
 柴田さんの訳も『幽霊たち』同様すごくよくて、読んだら何かを書きたくなるし、あのノリを真似したくなる素敵な訳文でした。何度か見たことあるけど小柄でしゃきしゃきしていてかわいい(笑)方ですよね。今回柴田訳ではない『シティ・オブ・グラス』と読み比べて初めて、良さがわかったわ。
| 現代小説(海外) | 22:13 | comments(0) | trackbacks(0) |
パウロ・コエーリョ『ベロニカは死ぬことにした』  ★★☆
ベロニカは死ぬことにした (角川文庫)
ベロニカは死ぬことにした (角川文庫)
Paulo Coelho,江口 研一
 ベロニカは全てを手にしていた。若さと美しさ、素敵なボーイフレンドたち、堅実な仕事、そして愛情溢れる家族。でも彼女は幸せではなかった。何かが欠けていた。ある朝、ベロニカは死ぬことに決め、睡眠薬を大量に飲んだ。だが目覚めると、そこは精神病院の中だった。自殺未遂の後遺症で残り数日となった人生を、狂人たちと過ごすことになってしまったベロニカ。しかし、そんな彼女の中で何かが変わり、人生の秘密が姿を現そうとしていた―。全世界四五ヵ国、五〇〇万人以上が感動した大ベストセラー。(Amazon)

 ちょwwww 真木ようこがオナニーシーンを披露した映画ってこれが原作かwww 映像だけ見たことあったけどまさかこの話だとはw 確かにピアノの前でやってたけどw 何故これを日本で映画化したんだ……意味が分からない。ラテンアメリカ作家だーと思って手に取っただけなのにまさかだ。
 中身はタイトルの通りしょっぱなからベロニカが自殺未遂を犯しているので憂鬱なときに読むものではない(笑)あー死ぬって選択肢? 24歳でねえ、と思いながらもう少し後にしようと一旦読みさした。その後精神病院に入って周囲の人と交流しながら生と死について考える、と言ったら乱暴だけど大体はそんな感じ。読みやすくはなかったし、一行空けてるとこが多くて結構ぶつ切りな印象。でも主人公周りのキャラは(マリーと多重人格少年と先生)立ってて、最後はよかったから、まあいっかな。
 ラテンアメリカ作家は世紀末的な虚無とか諦めとかを書こうとしても、どうしても生命感というかこみ上げる強さが隠し切れないんだよねえ、と翻訳家の野谷さんが言ってたのはよく分かります。しかし真木ようこに全部持ってかれた……あの映像youtubeで見たと思うんだけどなあ、探そうかな。
| 現代小説(海外) | 00:49 | comments(0) | trackbacks(0) |
ロベルト・ボラーニョ『通話』  ★★★★☆
通話 (EXLIBRIS)
通話 (EXLIBRIS)
ロベルト ボラーニョ,Roberto Bolano,松本 健二
『通話』―スペインに亡命中のアルゼンチン人作家と“僕”の奇妙な友情を描く『センシニ』、第二次世界大戦を生き延びた売れないフランス人作家の物語『アンリ・シモン・ルプランス』ほか3編。『刑事たち』―メキシコ市の公園のベンチからこの世を凝視する男の思い出を描く『芋虫』、1973年のチリ・クーデターに関わった二人組の会話から成る『刑事たち』ほか3編。『アン・ムーアの人生』―病床から人生最良の日々を振り返るポルノ女優の告白『ジョアンナ・シルヴェストリ』、ヒッピー世代に生まれたあるアメリカ人女性の半生を綴る『アン・ムーアの人生』ほか2編。(Amazon)

 おもしろかったー! 一日で読みきっちゃうのもったいなかった、この人も若くして亡くなってて三冊しかないので……短編集はこれ一冊だなんて惜しすぎる。皆マルケス並に長生きして書いてくれ。
 ラテンアメリカ作家、自分が亡命してたり留学してたりする率が高いから何を読んでもグローバルに登場人物が移動している印象。「アン・ムーアの人生」とか読むと、こんな行き当たりばったりでも生きていけるものなのかな……いきなり電話かけて住まわせてもらうとかすげえ……と感心する。人生ヒッチハイク。いっそ銀河ヒッチハイク!笑
 最初に読んだ「文学の冒険」「通話」の二つが特別好きかもなあ。でも他の話も全部面白かったな。全部面白かったし、ボルヘスとは違って知識なしでも十分楽しめたw ラテンアメリカは詩人と文学の賞が本当によく出てくるね、作家が書いてるんだから当たり前かもしれないけど、詩人だらけだ。
 語り手と話の中心人物の違う話がほとんど。作中話(といえるのかどうか)に夢中になってくるとすぐに枠組みを忘れるので、ラストでぽかんとして冒頭に戻って納得することがしばしばw 小説らしくいちいちドラマチック……だったような気がするので飽きない。そもそも一話が短い。
 それにしても短編集がこれ一冊だなんて! 惜しまれるの一言だよ。せっかくだから熟読して原書を読んでみようかな。授業で取り扱ってたくらいだから図書館に入っているはず。卒業したら洋書なんて滅多に借りられなくなってしまうのだから……あの図書館から離れたくない!
| 現代小説(海外) | 00:45 | comments(0) | trackbacks(0) |
レベッカ・ブラウン『体の贈り物』  ★★★★☆
体の贈り物 (新潮文庫)
体の贈り物 (新潮文庫)
レベッカ ブラウン,Rebecca Brown,柴田 元幸
 食べること、歩くこと、泣けること…重い病に侵され、日常生活のささやかながら、大切なことさえ困難になってゆくリック、エド、コニー、カーロスら。私はホームケア・ワーカーとして、彼らの身のまわりを世話している。死は逃れようもなく、目前に迫る。失われるものと、それと引き換えのようにして残される、かけがえのない十一の贈り物。熱い共感と静謐な感動を呼ぶ連作小説。(Amazon)

 授業で作者が話をしてくれるというので、著書を読んでおこうと思って。よかった! あとがきで訳者が言ってる通り、要約すると安っぽく見えるんだけど、実際読むとすごいよかったよ。泣いてしまった。短いし字が大きいのですぐ読めてお薦め。
 驚くべきは文章の簡潔さ。一文一文がとても短く、凝った言い回しも使われていない。文章を飾ればいいってものじゃないってのがよく分かる小説だった。もちろん効果的に装飾された文章は大好きだけど、こういう話だからこそシンプルに分かりやすく綴るのが一番効くんだろうね。
 パーキンソン病になって老人ホームに入っていたおじいちゃんを思い出した。人が衰え行く様を見るのはつらい。コニーみたいになるのとぽっくり逝くのと、どっちがいいか私には決められない。
| 現代小説(海外) | 00:20 | comments(0) | trackbacks(0) |
ポール・オースター『幽霊たち』  ★★★☆
幽霊たち (新潮文庫)
幽霊たち (新潮文庫)
ポール・オースター,柴田 元幸,Paul Auster
 私立探偵ブルーは奇妙な依頼を受けた。変装した男ホワイトから、ブラックを見張るように、と。真向いの部屋から、ブルーは見張り続ける。だが、ブラックの日常に何も変化もない。彼は、ただ毎日何かを書き、読んでいるだけなのだ。ブルーは空想の世界に彷徨う。ブラックの正体やホワイトの目的を推理して。次第に、不安と焦燥と疑惑に駆られるブルー…。’80年代アメリカ文学の代表的作品。

 面白かったけど……感想の言いにくい本だ!笑 文章はシンプルで、すごい好み。真似したくなる感じ。こういう語り方もあるんだなって思った。何も起こらないのに、中身が詰まってた。うん、まともな感想は言えないな。「前衛的」なんでしょう。でも読者を置いてけぼりにする前衛さではないよね。ちゃんと最後まで惹きつけてくれるし、何より面白いからね。
 あとはストレートに申し上げるとブルーとブラックに萌えた(笑)何だよ、何なんだよお前ら! どうしたいの? ブルーはかわいすぎだろ!
| 現代小説(海外) | 02:15 | comments(0) | trackbacks(1) |
フレッド・ウルマン『友情』  ★★★★
友情
友情
フレッド ウルマン, Fred Uhlman, 清水 徹, 清水 美智子
 少年二人の友情にくらくらしてたけどそんな生易しいもんじゃなかった。
 彼は、1932年1月、私の人生にはいってきて、それからは一度も立ち去ることはなかった。あのときから四半世紀あまりが過ぎた。そのひとのためには喜んで生命さえも投げだしていいと思う少年の日の友情。第二次大戦前の暗い雰囲気を背景に、貴族の美少年とユダヤ人医師の息子の友情と別れと悲劇的な「再会」を描く必読の青春の書。(Amazon)
| 現代小説(海外) | 12:09 | comments(0) | trackbacks(0) |