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  • 三浦しをん『舟を編む』  ★★
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  • 松浦理英子『裏ヴァージョン』  ★★★★★
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  • 金森修『サイエンス・ウォーズ』  ★★★★
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Memoria de los libros preciosos

続きを読むとクリティカルなネタバレがあります
星の数は気分なのであてになりません
藤原伊織『ひまわりの祝祭』  ★★★☆
自殺した妻は妊娠を隠していた。何年か経ち彼女にそっくりな女と出会った秋山だが、突然まわりが騒々しくなる。ヤクザ、闇の大物、昔の会社のスポンサー筋などの影がちらつく中、キーワードはゴッホの「ひまわり」だと気づくが…。名作『テロリストのパラソル』をしのぐ、ハードボイルド・ミステリーの傑作長編。(Amazon)

 犠牲になる役は女に任せ、主人公ら男性陣が復讐やら絶望やら追悼やらのきれいなことしてる、そんな印象はやっぱりあるんだけど原田(ゲイの秘書)がパーフェクトすぎる。主人公が高い評価を与える原田に対し、原田の関係している男がろくでもないことから 「僕には同性愛は一生理解できない」と言っているが、人と人との関係なんぞ同性愛でも異性愛でも理解できない部分があるだろうよ。異性愛なら素直に納得したのかよ。秋山は責任を取って原田とあの大手町の家で共同生活を始めてくださいよ。
| ハードボイルド | 20:15 | comments(0) | trackbacks(0) |
藤原伊織『名残り日』  ★★★★
名残り火 (てのひらの闇 (2))
名残り火 (てのひらの闇 (2))
藤原 伊織
 堀江の無二の友人・柿島が殺された。その謎に満ちた死に疑問を持った堀江は調査に乗り出す。そこには流通業界に横たわる新たな闇があった! 著者の遺作となった長篇ミステリー。(Amazon)

 この著者が若くして死んでしまったことが本当に悲しくてならない。ってかこの説明文一作目(しか)読んでない人にとってはネタバレしすぎだよwww
| ハードボイルド | 00:09 | comments(0) | trackbacks(0) |
藤原伊織『雪が降る』   ★★★★
雪が降る (講談社文庫)
雪が降る (講談社文庫)
藤原 伊織
 母を殺したのは、志村さん、あなたですね。少年から届いた短いメールが男の封印された記憶をよみがえらせた。苦い青春の日々と灰色の現在が交錯するとき放たれた一瞬の光芒をとらえた表題作をはじめ、取りかえようのない過去を抱えて生きるほかない人生の真実をあざやかに浮かびあがらせた、珠玉の六篇。(Amazon)

 面白かったです! しかし何度か絶望しました!笑 藤原さん容赦なさすぎるぜ。『ダックスフントのワープ』はそれ以上だけどな。ストイックで他人を詮索しない男性主人公が多いようだ。「あなたは事情を聞かないんですね」って必ず言われている気がする(笑)
 特にきつかったのは「台風」ですね。この手の話には弱くてね。青年が好ましく描かれていただけに、ズガーンと凹むものがあった。
『ダナエ』の三篇を読んだときは「短編にしちゃうのもったいないなあ」と思ったけど、本書は短編として物足りなさもなく楽しむことができた。
| ハードボイルド | 14:05 | comments(0) | trackbacks(0) |
藤原伊織『てのひらの闇』  ★★★★
てのひらの闇
てのひらの闇
藤原 伊織
 二人の男の道を決定づけたのは、生放送中のスタジオで発せられた、不用意な、しかし致命的な一言だった――。二十年後、その決着をつける時が訪れ、一人は自死を、一人は闘うことを選んだ。著者の新たな到達点を示す傑作。(Amazon)

 面白かった。『ひまわりの祝祭』とは違ってストーリー的な意味で面白かった。文章もその組み立て方も、後に書かれたこっちの方がすっきりしていてうまい。でもどっちが好きか聞かれたら、私はひまわりを取る。何故なら原田が炸裂的にナイスなインテリヤクザだったからだよ!笑 しかも三十代前半という絶妙な年齢だったんだ彼は。しばらく原田を越えるキャラには巡り合わないんじゃないかと思う。
 閑話休題。本書も主人公や周りの人々、とくに女性は魅力的だったよ。地の文でナミちゃん呼びはどうかと思うけど、ナミちゃんはかっこよかった。大原もかっこよかった。あ、でも一番かっこよかったのは坂崎かな。何だあの万能選手。おいしいところを全部攫っていったぞ。
 ただ、藤原伊織は「まり」という名前が好きみたいですが(『ダックスフントのワープ』にも出ているっぽい)、本名が同じだからどうにもむず痒くて……次に読みたい『シリウスの闇』には出ていなさそうでほっとしてます。あとゲイのインテリヤクザも好きなのかな(笑)これは私も大好物だから、もっと出てきてほしいんだけど。
| ハードボイルド | 01:13 | comments(0) | trackbacks(0) |
藤原伊織『ひまわりの祝祭』  ★★★★
ひまわりの祝祭
ひまわりの祝祭
藤原 伊織
 自殺した妻は妊娠を隠していた。何年か経ち彼女にそっくりな女と出会った秋山だが、突然まわりが騒々しくなる。ヤクザ、闇の大物、昔の会社のスポンサー筋などの影がちらつく中、キーワードはゴッホの「ひまわり」だと気づくが…。名作『テロリストのパラソル』をしのぐ、ハードボイルド・ミステリーの傑作長編。(Amazon)

 以下不健全な感想。
 中盤からストーリーそっちのけで原田しか見えなくなったわけだが……ということで評価の★は全て原田(と原田を翻弄した秋山)に捧げる。何てこったすげえ男だ。続編はないのか。原田はこれしか出てこないのか。まったくもって萌えるな。小説を読んで萌ええええと悶絶したのは久しぶりだったので忘れていたけど、私は元々文章萌えの人間であったのだった。文章による描写や会話は心の栄養。にしてもこの破壊力……藤原さんには長生きしてほしかった……。
| ハードボイルド | 00:57 | comments(0) | trackbacks(0) |
北方謙三『ただ風が冷たい日』  ★★★☆
ただ風が冷たい日
ただ風が冷たい日
北方 謙三
「俺ができるのは、自分ひとりの命まで。それ以上のことはできないし、やれるとも思ってない」
「おい、聞いたかよ」
 私が言うと、波崎が肩を竦めた。
「みんな、誰だって、自分の命以上のことはできはしない」

「生きてる人間は、いつだって死んだ人間に対して、責任ってやつは負うもんだ」
「重たいな」

「男はな、崎田。心の中に拳銃を持ってりゃ、それでいいんだよ。この五人が持ってる拳銃、おまえのようなやつには見えないだろうな」

 こっちが恥ずかしくなってくるような気障さ! 格好いい、そりゃもう格好いいんだけど、最近男たちがかわいいとしか思えなくなってきました。
 街に怪しい男が入り込んできた。街の揉め事を解決する役回りのソルティ(若月)は、怪しい男・高岸の観察をはじめた。高岸が狙っていたのは、弁護士のキドニー(宇野)という男だった。高岸と宇野は、バレンシアホテルの詐欺まがいの借金問題の解決のために、街にやってきた。バレンシアホテルの権利書は借金のかたとして、街に恨みのある崎田という男の手に渡っていた。そして、ブラデイ・ドールのオーナー川中とピアニストの沢村が、問題解決のために街に乗り込んできた。すべてのカードが街に揃った時、男たちの生き様を賭けた闘いがはじまる。(Amazon)
 
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| ハードボイルド | 23:43 | comments(2) | trackbacks(0) |
北方謙三『されど君は微笑む』  ★★★☆
されど君は微笑む
されど君は微笑む
北方 謙三
「友だちだと思う男を、何人も何人も死なせた。惚れた女も、死なせた。そんな俺が、自分が生き残るために、カーテンなんか引けると思うのか?」

 しゃ、しゃ、社長!
 読み始めてすぐにこれじゃあ、動悸息切れを起こすってもんですぜ。約束の街シリーズ六冊目、ブラディ・ドールの世界とようやく交錯します。読んできたかいがあった……! ソルティをして「理由もなにもなく、不意に、私はこの男がたまらなく好き」にさせてしまう男・川中良一。何そのカリスマ性!
 幾つもの死を見過ぎた眼、いつまでも心を衝く哀しい笑顔。川中良一の最初の印象だ。 川中は街にトラブルを運んでやってきた。N市で”ブラディ・ドール”という酒場を経営する川中は、ホテル・キーラーゴの社長の娘・秋山安見を探しに来たのだった。安見はプロの殺し屋に狙われていた…。 他人の人生の暗いところに首を突っこみ、塩辛い思いをしてばかりいる”ソルティ”と、川中は抗争の渦中に飛び込む!!虚飾の街に”ブラディ・ドール”の男たちが集う。(Amazon)
 社長! のひと言につきますね。触れれば火傷しそうな(笑)坂井も相当楽しみだったんだけど、やっぱり社長の存在は大きかった。ちらほらとブラディ・ドールの登場人物名や小道具が出てくるのは堪りませんな……!
 ソルティと波崎の絆が予想以上に強かったのにも驚きです。相棒だったのかお前ら。坂井と下村を彷彿とさせるよ……(そうか?)年が気になります。35くらいか。今の坂井はソルティと同じくらいなのよね。あの二人はギリギリ20代で出会ったからな。坂井の初登場なんて24ですし。若かったのね。
 S市の人間関係に明るくなってきたので、ストーリーも把握しやすかった。安見を取り戻せ!+久納家遺産相続問題、ですね。ソルティはいっちょまえに男になったね。
 強さは坂井・山南・水村>ソルティ・波崎ってか。社長は論外。
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| ハードボイルド | 14:31 | comments(2) | trackbacks(0) |
北方謙三『いつか海に消え行く』  ★★★
いつか海に消え行く―約束の街〈5〉
いつか海に消え行く―約束の街〈5〉
北方 謙三
「俺は、もしかして一番厄介なタイプの男を同時に二人相手にすることになったのかな」
「心臓に弾を食らえば死ぬ。厄介でもなんでもないじゃないか」

 死んで当然の男だ、と私は自分に言い聞かせた。死ぬことで、なにかがつぐなえる。それなら、死んでもいい。
 死ぬ理由を見つけることに、私は懸命だった。死ぬ理由を、たやすく見つけることができない自分に、戸惑っていた。つぐなえるのだ。しかし、何を、誰に対して。

 ええええ!
 某人のあれやこれやに驚き、川中が出てこなかったことに驚く。タイトルが切ねえよ! 某人はネタバレになるからやめるとして。私はてっきり五巻で出てくるのかと思ってたんですよ……『されど君は微笑む』までおあずけだってさ。坂井〜。
 私はただの漁師のはずだった。妻を事故で亡くし、島へ流れてきてからは。あの男、「殺し」から身を退いた薔薇栽培師、山南との出会いが、私の忘れていた何かを目覚めさせた。街に流入する覚醒剤を執拗に阻止しようとする山南、その瞳に映っているもの、それが見たかったのかもしれない。そして私も、もう一度自分に賭けてみたくなった、これ以上失いたくはないものがあるから――。街はふただび静かなる日々に別れを告げ、そして海は残酷なまでにやさしく男たちを誘う。(Amazon)
 ブラディ・ドールシリーズがあまりにも私のツボにヒットし、個々の登場人物も濃かったのだが、その影響か約束の街シリーズにはいまいちのめり込めなかった。山南は前巻の田村と混ざり、派崎に至っては何も思い出せない。感想書かなかった自分が悪いけど。ソルティが中心人物ってのはわかるんだけど、いかんせん川中社長のようなカリスマ性が……! 須田さんってどうして今の状態になったんだっけ? でも五巻になってようやく、皆に親しみが湧き始めましたよ。山南さんのせいだと思う。新撰組、好きだし(関係はありません)
 あと、皆の冗談やおふざけに気がつくようになったよ! 木野がソルティを呼ぶ場面は可愛いですね。どんだけ流し読みしていたんだか。
 シリーズものは前の巻に書かれていることを理解していないと、深く読み取れないどころか内容がさっぱりわからん、なんてことになりかねません。私はその一歩手前です。でも頑張る!
 登場人物の年齢差がよくわからない。山南>木野(三か四)てのは書いてあったね。読本出してほしいな。もう完結しているのだろうか。次の巻でまたソルティが語り手になるんじゃないっけ。
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| ハードボイルド | 13:54 | comments(0) | trackbacks(0) |
北方謙三『死がやさしく笑っても』  ★★☆
死がやさしく笑っても―約束の街〈4〉
死がやさしく笑っても―約束の街〈4〉
北方 謙三
「俊一よう、男同士の同盟ってのは、こんな時に解消するもんじゃないんだ。相手がひどい状態の時に解消するのなんか、同盟とは呼べない、と俺は思う」

 息が切れた。顔が強張ったようになった。俺だって。不意に思った。自分のために駈けることはある。闘うこともある。
 いままで、自分のため以外になにかやってきたか。自問も脈絡はなかった。足がもつれた。

 虚飾と欲望に彩られた街。私・田村幸太郎はこの土地の権力者・久納義正を取材するためにやって来た。ジャーナリストは復讐のために始めた稼業だった。それがいつしか裏で記事を買い取らせるようになっていた。あの少年と街角で出会うまでは。少年・神谷俊一の家族は瀬名島で利権争いに巻き込まれていた。私は彼と行動する事で、久納義正と少年の母に秘められた過去を知った。やがて激化する利権抗争。少年の母が危機に晒される。その時、老いた男の命を賭けた姿が、私の心に再び火をつけた! いま、滅びゆく者の人生が魂を激しく突き動かす。(裏表紙)
 相変わらずかっこいい紹介文は誰が書いているんだろう。本書では今まであまり描かれなかった久納の爺さんが大活躍(?)です。最近水村にときめきます。ソルティ視点だった一冊目では、そうでもなかったのにな……。ネタバレ読んで、彼の正体を知ってしまったからでしょうか。
 五巻にはついに、待ちわびたあの人が出てくるっぽいよ!! 楽しみ! 私、あの人たちに会いたくて約束の街読んでるようなもんだから……間違った読み方って言われてもいいわ! フォーリンラブですから。
| ハードボイルド | 16:10 | comments(0) | trackbacks(0) |
北方謙三『冬に光は満ちれど』  ★★★
冬に光は満ちれど―約束の街〈3〉
冬に光は満ちれど―約束の街〈3〉
北方 謙三
「人を殺しても、殺したと思わずにいられそうだな、山南」
 心のどこかを刺された。そう思えなければ、仕事は踏めない。
 見返したが、群は笑っているだけだった。

 いやあかっこいいね! 読み始めはそうでもないんだけど、終わりに近づくにつれこの世界にも慣れ、男達に親しみが湧いてくる。かっこいい。応援したくなる。
 S市郊外のトンネルを抜けると蜃気楼のような街が眼の前に広がる。私・山南はかつての師・市来を捜すためにこの街へやってきた。三千万円の報酬で人ひとりの命を葬る。それが、彼に叩きこまれた私の仕事だった。五年前、この稼業から互いに身を退いた。なのに何故、市来は今、ひとりで仕事を踏もうとしているのか。老いぼれた躰で何ができるというのか。私が代わりに、標的を殺るしか、もはや止める術はなかった……。(Amazon)
 二巻で主人公だった波崎はS市に住み着いちゃったみたいで。玲子といい感じになってたことしか覚えてないよ。御大の本はあまり感想書く気になれないからなあ。かっこいいしか言えないんだもの。短く完結な文章によってつむぎ出されるハードボイルドな男の生き様。男はかくあるべし、みたいな。これを読むと女でよかったなあと思うね。男を見ていたいからさ。現実にこんな奴らいねえよ……というツッコミはなしの方向で。N市かS市に行ってみたいものだわ。
| ハードボイルド | 23:11 | comments(0) | trackbacks(0) |