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Memoria de los libros preciosos

続きを読むとクリティカルなネタバレがあります
星の数は気分なのであてになりません
海堂尊『イノセント・ゲリラの祝祭』  ★★☆
映画化、テレビドラマ化もされた第4回『このミス』大賞受賞作の『チーム・バチスタの栄光』は累計320万部突破、続編の『ナイチンゲールの沈黙』も140万部を突破し、驚異の新人と謳われる海堂尊。彼の原点でもある「田口・白鳥シリーズ」の最新刊がいよいよ登場です! 今回の舞台は厚生労働省。なんと、窓際医師の田口が、ロジカルモンスター白鳥の本丸・医療事故調査委員会に殴り込み!? グズグズな医療行政を田口・白鳥コンビは変えることができるのか……。1年半ぶりに戻ってきた彼らの活躍にご期待ください。(Amazon)

 久々に読み返した。しかし小説と呼ぶにはずいぶんな本だなあw 形式よりも主張が先にありすぎる。今までのシリーズでキャラを立たせてきたからこそで、いきなりこんなんは無理だよな。田口の一人称と不特定多数の三人称背後霊視点が混ざってるしw ……これはいつもか? まあ面白ければ何でも許されるんだろうけど。これが面白いかと言われたら、首を縦に振りかねるけど。
 あとはチーム・バチスタの病理医描写を見て想像膨らますよ。入門病理学なんて本も一応予約してみたが、妄想の燃料にはならなさそう。笑
| ミステリ・エンタメ | 20:12 | comments(0) | trackbacks(0) |
海堂尊『螺鈿迷宮』  ★
海堂 尊
角川書店
¥ 1,680
(2006-11-30)

医療界を震撼させたバチスタ・スキャンダルから1年半。東城大学の医学生・天馬は、留年を繰り返し医学の道をリタイア寸前だった。ある日、幼なじみの記者・葉子から「碧翠院桜宮病院に潜入できないか」と依頼を受ける。桜宮病院は、老人介護センター、ホスピス施設と寺院を一体化した複合型病院で、終末期医療の先端施設として注目を集めていた。しかし、その経営には黒い噂が絶えないという。天馬は看護ボランティアとして桜宮病院に通い始めるが、ある時から疑念を感じる。「この病院、あまりにも人が死にすぎる」と…。『このミス』大賞受賞『チーム・バチスタの栄光』の新鋭が贈る最新メディカル・エンターテインメント。白鳥の最強の部下“氷姫”、ついに登場。(Amazon)

 これは……面白くない!笑 ちょっと文句ばっかり出てきますわ。単行本で読んだからなおさらか(文庫化に当たって一割減量してあるらしい)、にしたって面白くなかった。私はチーム・バチスタから始まる一連の田口・白鳥シリーズは好きなんですけどね、もう楽しみどころが白鳥・桜宮両名の登場シーンしかなかったよ。残念だなー。初期作だから余計に下手な部分が目立っちゃってるのかな。
 インタビュー等読むほど好きではないので今更ながら、この人の文章は小説ではなくドラマ用脚本寄りなんだけど、2ページに一度は入る行空けなんてカメラ撮影用かよ! ってくらいの頻繁さだし、文章自体の魅力ってのは(個人的には)全く感じない。でもメディカルエンターテイメント作家の看板は伊達ではなく、確か『イノセント・ゲリラの祝祭』だったかなあ、これ全然小説じゃないだろって思いつつもエンタメ力はあるのよね。ジェネラル・ルージュとかさ。
 この本も導入自体はそれほど悪くないかと思うんだけど、いかんせん主要登場人物の魅力が欠けてんだよなあ。描写、通り名に頼り過ぎだよ!
 特に女性キャラが微妙。本名にしたってすみれと小百合なんて名前は戯画化でもない限り安易に使っちゃいかんのではないか。笑 キャラ造形が下手なわけじゃあないだろうが、男性作家の描く薄っぺらい女性キャラって感じがぷんぷんしたなー。もうさ、男性キャラに徹しなよ。絶対そっちのがいいって。結城あたりは悪くはないんだがもうちょっと藤原伊織的なアレが欲しい……最近の本読んでないくせにボロクソ言うけどw
 登場人物らの心情の動きもわかりにくかったですね……特に冬馬とすみれあたり、何が起こってたのかさっぱりわからなかったです。やっぱりさあ、医学エンタメにフォーカスしまくるべきだよw 男女の機微とかやめようぜw 要素要素は面白いのにキャラに邪魔されてるよ……って小説の感想としてどうなのww でも海堂さん自身の熱い思いさえあれば面白くはなるじゃない……イノセント・ゲリラみたいになるじゃない……あれくらいやっててもいいと思うよこれ読んだ後だと。『アリアドネの弾丸』はもうちょっと面白いかなあ、シリーズ本筋だし。でもしばらく読む気しないなあ。
| ミステリ・エンタメ | 20:01 | comments(0) | trackbacks(0) |
サラ・ウォーターズ『半身』  ★★★★
サラ ウォーターズ
東京創元社
¥ 1,113
(2003-05)

独房からは信じがたい静寂が漂ってきた。獄内の静けさを残らず集めたより深い静謐が。それを破ったのは溜息。わたしは思わず、中を覗いた。娘は眼を閉じ…祈っている!指の間には、鮮やかな紫―うなだれた菫の花。1874年秋、倫敦の監獄を慰問に訪れた上流婦人が、不思議な女囚と出逢う。娘は霊媒。幾多の謎をはらむ物語は魔術的な筆さばきで、読む者をいずこへ連れ去るのか?サマセット・モーム賞受賞。(Amazon)

 読み終わった直後は「何と!」が頭の中をぐるぐるしていたけれど、『荊の城』との比較などをしているうちに、「うまい!」に変わった。うまい! うまいわ!! 上手いし巧いわ! 日本におけるウォーターズの版元を言ってごらん! 創元推理文庫!!
 『荊の城』同様何を言ってもネタバレになるあたり、本当にこの人はどんでん返しがお好き。うまい! この二つをセットで読むと更にうまい!笑 デビュー作の青春小説も合わせたヴィクトリア三作一気に読んだらもっとうまい! ってなりそうだなあ! 翻訳されてくれー。女性同士の恋愛ものという乱暴すぎる括りから中山可穂を引いてくるのはいけないとは思うんだけどさ、あの人は私小説的情念系で、ウォーターズはロマンティックを描きながらもそれすら演出というか、プロットが物を言う系というか、何て言えばいいの!
 『半身』→『荊の城』って読めばよかった……かもしれない。いや、逆だったからこそ半身での衝撃が大きかったのか。塵ほども疑っていなかった。やられた。これは楽しい。何て冷酷なんだ!笑 ストレートに行っても十分好評だったろうに! 自分が小説に何を求めているかがよく分かる。30歳手前の「嫁き遅れの老嬢」がメインの語り手で、読み始めはヴィクトリア時代の女性への視線恐ろしい、30で「老」と呼ばれてしまうなんて……とか思っていたけれど、気付けば全部吹き飛ばされてましたよ。
 英国調長編でうまい人というとウィリスが思い浮かぶけど、そういえばあの人はどんでん返しとかではなく引っ張って引っ張って引っ張ってパーン! 系だよなあ。どっちも好きだよ。うまく作られた小説を読むのが本当に好きだよ。
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| ミステリ・エンタメ | 22:31 | comments(0) | trackbacks(0) |
サラ・ウォーターズ『荊の城』上下  ★★★★★
19世紀半ばのロンドン。17歳になる少女スウは、下町で掏摸を生業として暮らしていた。そんな彼女に顔見知りの詐欺師がある計画を持ちかける。とある令嬢をたぶらかして結婚し、その財産をそっくり奪い取ろうというのだ。スウの役割は令嬢の新しい侍女。スウは迷いながらも、話にのることにするのだが…。CWAのヒストリカル・ダガーを受賞した、ウォーターズ待望の第2弾。(Amazon)

 平易な文章でなめらかに丁寧に描いていってる印象。初めてのキスには心ふるえたね!! 百合目的で読んでいるので予想はついていたけどやっぱりキスはいいものだ。
 ぎゃー!!!(第一部読み終わったとき)ぎゃー!! こういう心臓に悪い話は好きだけど怖いんだよ!w やだー信じらんない視点代えやがってえええ(作者の思う壺)。でも基本的な構成の一つよね、一部で一通りの起承転結をつけて結ではメインキャラをピンチに陥らせておいて、二部から他のメインキャラに視点を代えてもう一度過去から話し始めるってのは。三部で一部の視点に戻るか全然違うとこに行くかは人によるけど私は一部に戻ってほしい派。安定志向。
 上巻、もう何も言えません……下巻が恐くて読めません……この作者初めてだから傾向もわかんないし! 私は殊に恋愛系エンタメではハッピーエンド主義者なので、そうでなかったときは結構凹むのである(ネタバレになるけどファージング三部作とか)。
 中山可穂は恋愛がすさまじくてストーリーまですさまじいという勝手な印象だけど、ウォーターズはストーリーありきなラブっぽいのでそういう意味では安心して読んでいられるとこはあるな。それだけにキャラがどうなるか分からなくもあるが。
 日本語でのスウとモードの文体が違うの、英語だとどんなんなってんだろうなあ。でもこれ英語じゃ読めないなあ。翻訳もとてもうまかったんじゃないかしら、不自然なところもなく。これはやっぱり女性に訳してもらって正解だね。ああ楽しかった。すっきり。趣違うっぽいけどせっかくだから『半身』も読んでおこうかしら。
 しかしこの子ら、まだ十代なのよね……時代が時代とはいえ波乱万丈すぎるだろう……。
 以下下巻読み終わったときのネタバレ。
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| ミステリ・エンタメ | 22:35 | comments(0) | trackbacks(0) |
P.G.ウッドハウス『感謝だ、ジーヴス』  ★★★
大好評爆笑シリーズ第13弾。ウッドハウス最晩年90歳の時の小説を本邦初訳。ジュニア・ガニュメデス・クラブのあのクラブブックの秘密が漏洩か?天才執事ジーヴスの今回の活躍はいかに。(Amazon)

 あとがきに収録されたアメリカ版の結末には、この二人ついに結婚しちゃったよ! と叫ばざるをえない。何だこのハッピリーエバーフターは!!
 本編で「すでに(破棄)いたしました」って言われたときには、えっ?! 何でそんな軽々とやっちゃってんの? 今までどんなに頼んでもダメだったのに、ビングレイの一件で考えを改めたの? と疑問符だらけでしたが、アメリカ版のオチなら納得です。良好な雇用関係を継続して下さい。アメリカ版はジーヴスシリーズの大団円だなあ。ジーヴスとバーティーは基本的には良好に付き合って、たまには喧嘩して解約したりして、でもやっぱり元サヤに戻って、そんで最終的にはダリア叔母さんとアナトールのような実際的な契約じゃなく……ヨーイックス! めでたい!
 二人がおじいちゃんになってもあんなふうに仲良く暮らしてたら微笑ましい。周りの人が徐々に世を去って行き、その人たちについて過去形で思い出話をし、ちょっぴり感傷的になりながら、しかし君がいまだ僕の雇用下にいるなんて信じ難いことだなあ、さようでごさいますかご主人様、なんてやってたらいいな……バーティーは独身貴族を貫くのかしら……。
 The Tie that Binds, sir.

 ただし内容的にはピーク時の作品を下回ります。
 あとがきに私が作ったWoosterbotとJeevesbotの宣伝をしてくださってます!
| ミステリ・エンタメ | 22:51 | comments(0) | trackbacks(0) |
本多孝好『正義のミカタ』  ★★
いじめられっ子の亮太は自分を変えようと「正義の味方研究部」に入部する。果たして亮太は変われるのか。いじめ、リストラ、格差。こんな社会で生きていかなきゃならない、将来が少し不安なあなたに贈る、書き下ろし青春小説。(Amazon)

 主張や思想が強く出ている小説って書くときの燃料には向かないなあ。文章としては好きなんだけど、ミソジニー満載の思想を私は正しいとは思わないし。それよりは「ちょっといい話書いてみました」風短編の方がよっぽど役に立つ。
| ミステリ・エンタメ | 22:54 | comments(0) | trackbacks(0) |
本多孝好『チェーン・ポイズン』  ★★☆
本当に死ぬ気なら、一年待ちませんか?人気絶頂のバイオリニスト、陰惨な事件の被害者家族、三十代のOL。三つの自殺に不思議な関連性を見出した週刊誌記者・原田は、“死のセールスマン”が運んだらしき、謎のメッセージの存在を知る。「命の取り引き」がもたらす意外な結末とは?心揺さぶるミステリアス長編。(Amazon)
 やはり文章としてはすごくうまくなってる感があるな。好きな話かと言われると、そうでもないんだけど。女性視点を交えながらもやっぱりマッチョだし、女性の言葉づかいには違和感があるし。
 本多さんは会話の間に一拍置きたいときに、テレビの内容やら近くを通りがかったモブの会話描写を挟む。記憶をたどっていることもあるけど、本当にどうでもいい内容とは無関係(けど少し思わせぶり)のテレビ描写が結構多い。テレビっ子なのか。その割にはつまんないものとして書いてるよね。
| ミステリ・エンタメ | 23:01 | comments(0) | trackbacks(0) |
津原泰水『ピカルディの薔薇』  ★★★★☆
頑迷な男を襲う白昼夢。(「夕化粧」)人形作家の恐るべき新作。(「ピカルディの薔薇」)鳥を彩る伝説の真相。(「籠中花」)饒舌に語られる凄絶な食。(「フルーツ白玉」)稲生武太夫伝説への硬質なるオマージュ。(「夢三十夜」)未来を覗ける切符の対価(「甘い風」)猿渡の祖父が見た彼の幻の都。(「新京異聞」)江戸川乱歩、中井英夫の直系が紡ぐ、倦怠と残酷の悲喜劇。(Amazon)

 伯爵シリーズってまだ続き出るんだっけ? ああウェブで連載中か。
 最初見たときは字の大きさにびっくりしたもんだけど、今となっては単行本以外で読む気がしない。装丁も字組もフォントも全部ひっくるめて一つの本ですね。芦屋家よりこっちの方が雰囲気好きだ。
| ミステリ・エンタメ | 23:35 | comments(0) | trackbacks(0) |
藤原伊織『ダナエ』  ★★★
世界的な評価を得た画家・宇佐美の個展で、財界の大物である義父を描いた肖像画が、切り裂かれ硫酸をかけられるという事件が起きた。犯人はどうやら少女で、「これは予行演習だ」と告げる。宇佐美の妻は、娘を前夫のもとに残していた。彼女が犯人なのか―。著者の代表作といえる傑作中篇など全3篇収録。

 この人の文章は参考にしやすい(間の取り方とか)からたまに読み返す。家族もの(特に娘もの)は妄想爆発している感があるので、娘はいなかったんだろうなあと勝手に推測している。つーか結婚もしてなかったっけ?
| ミステリ・エンタメ | 20:21 | comments(0) | trackbacks(0) |
百田尚樹『風の中のマリア』  ★★☆
評価:
百田 尚樹
講談社
¥ 1,575
(2009-03-04)

「女だけの帝国」が誇る最強のハンター。その名はマリア。彼女の身体はそのすべてが戦いのために作られた。堅固な鎧をまとい、疾風のように飛ぶ。無尽蔵のスタミナを誇り、鋭い牙であらゆる虫を噛み砕く。恋もせず、母となる喜びにも背を向け、妹たちのためにひたすら狩りを続ける自然界最強のハタラキバチ。切ないまでに短く激しい命が尽きるとき、マリアはなにを見るのか。

 これは……これは小説ではないな! 小説ではない! この本から判断するとこの人は小説家ではないよ! 探偵ナイトスクープの放送作家だったということだが、その番組を見たことはない。こういうものを書く人がどんな番組を作っていたのかというのは気になるところだ。
 んでこれが何がというと、オオスズメバチの生態を小説タッチで書いた何か、ということになりますね。蜂生態萌えの人は萌え転がると思う。私は萌え萌え言っておきながら知らないことも結構あったし、ものすごい萌えた。蜂や蟻は百合の宝庫ですよ。これが百合でなくて何なの。
 無精卵はオス、有精卵はメスになるってとこまでは分かっていたけど、同じ腹から生まれていながら、オスは女王蜂と交尾した父親のゲノムを持っていないというとこにまで理解が至っていなくてですね! そうか! 女王蜂は交尾相手の遺伝子を持ったオスって産めないんだ! ですよね! 女王蜂の殺された、あるいは追い出された巣では働き蜂が無精卵を産み始め、その卵から生まれた(必然的に)オスはようやく、二分の一の確率で女王蜂と交尾した父親の遺伝子を持っている……すごい萌える……ちょっと意味がわからないくらい萌えますね……。息子は自分の遺伝子しか持ってないんだよ。女王蜂は衰えると新世代の女王蜂&種付け役のオスを産み、けれど近親相姦は行われない。オスはどっか別の「帝国」に飛び去って交尾しなきゃならない。交尾しようとしてもその巣の働き蜂に攻撃され、弱い者は淘汰される。たいへんな人生だなあ。
 いやー面白かった。さらっと触れられていたカゲロウの一生もよかった。昆虫の生態を素直に書くだけで一応エンタメの形にはなります、というのがよく分かった。……だってこの作者小説書こうとしてないじゃんよ!笑 どうなの? これでいいの? じゃあ何がダメなのって言われると困るけど蜂同士の間でゲノムとか言ってるのよw 「私たち女王を追い出して子供を産まないと、だって女王から生まれたオスは25%のゲノムしか共有できないけど、自分で産めば35.7%なのよ!」、そして説明のための家系図。それ、テレビのポップアップですか? (人化するという意味の)擬人化を避けて昆虫譚を貫きたいのか愉快なノンフィクションを書きたいのかはっきりしてよ!笑
 まあとても楽しんで読んだんですけどね。どうでもいいけど「その場で肉団子にした」というフレーズには吹くね。
 蜂の生態萌えを充足させるために読むには最適である。しかし、小説として読んでも面白くはないのではないか。私は前者なので断言はできないけど。この作者の『永遠の0』ってのはタイトル聞いたことあるんだよね……話題になってたんだと思うんだが、そっちの本は小説なのでしょうか?
 あ、分かった、脚本だこれは。ウィキペディアの引用でお粗末だけど「脚本では文学的表現や美文は要求されない。脚本によって実現されるべき映像やシーンを思い浮かべ、その見たままを書き写したような映像描写がよいとされる」、まさしくこんな感じだ。文章へのこだわりが感じられないと、どうしても小説には見えない。
 とか言いつつ、文章に多少の粗があってもストーリーが面白ければ、何も気にならないんだけどなあ。何が違うのかなあ。どっから読んでも、小説を目指している風には見えないよなあ。という意味合いの☆評価です。
| ミステリ・エンタメ | 00:07 | comments(0) | trackbacks(0) |