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  • 三浦しをん『舟を編む』  ★★
    藍色 (10/06)
  • 松浦理英子『裏ヴァージョン』  ★★★★★
    マリ (06/13)
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    マリ姉 (04/30)
  • ポール・オースター『幽霊たち』  ★★★★
    マリ (01/21)
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    渋谷の帝王 (11/04)
  • ジェイ・イングラム『そうだったのか! 見慣れたものに隠された科学』  ★★★★
    マリ (10/27)
  • ジェイ・イングラム『そうだったのか! 見慣れたものに隠された科学』  ★★★★
    Skywriter (09/12)
  • 東川篤哉『密室に向かって撃て!』  ★★★
    hirose (11/17)
  • 金森修『サイエンス・ウォーズ』  ★★★★
    マリ (06/19)
  • 金森修『サイエンス・ウォーズ』  ★★★★
    Skywriter (02/06)
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Memoria de los libros preciosos

続きを読むとクリティカルなネタバレがあります
星の数は気分なのであてになりません
いしいしんじ『雪屋のロッスさん』  ★★★☆
雪屋のロッスさん
雪屋のロッスさん
いしい しんじ
「偉大なるフェリペは教えてくれた。この世界は、勝者のためにだけうつくしいというわけではない」(ボクシング選手のフェリペ・マグヌス)

「まあ幸いなことに、雪はいずれ溶けます。はかないようですが、そこが雪のいいところです」(雪屋のロッスさん)

 これってファンタジー?
 優しくて残酷で、幸せなだけじゃなくて。でもこの本をよくないって言ったら自分のことをよくないって言っているのと同じな気がする。読まなきゃわからないなこれは。
 様々な職業の人の話が、全部で30話。丁寧語と言い切りの文章が交じっていて少し馴染みにくい。装丁とフォントかわいいー。
 ダ・ヴィンチに連載していたようだけど、後味の悪い話を一つだけ読んでしまったら、プチ鬱に陥る人もいるんじゃないかしら……と思ったり。逆に、心温まる話を読んだら一日がほんわかしそう。
 世の中には差別や偏見や理不尽がはびこっているけれど、その分いいこともあるんでしょう。きっと。
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| 怪奇幻想 | 00:02 | comments(0) | trackbacks(2) |
J. K. ローリング『ハリー・ポッターと謎のプリンス』  ★★★
ハリー・ポッターと謎のプリンス ハリー・ポッターシリーズ第六巻 上下巻2冊セット (6)
ハリー・ポッターと謎のプリンス ハリー・ポッターシリーズ第六巻 上下巻2冊セット (6)
J. K. ローリング, J. K. Rowling, 松岡 佑子
 おおおショック……! 五巻に勝るとも劣らないショック……!
| 怪奇幻想 | 15:04 | comments(0) | trackbacks(0) |
乙一他『七つの黒い夢』  ★★☆
七つの黒い夢
七つの黒い夢

| 怪奇幻想 | 23:36 | comments(0) | trackbacks(0) |
恒川光太郎『夜市』  ★★★
夜市
夜市
恒川 光太郎
「いかなる奇跡を用いようとも、生を得るとはそういうことではないのですか? そのはじまりから終わりまで、覚悟と犠牲を必要とする」(風の古道)

 日本ホラー大賞受賞、ということで話題になった本書。装丁も怪しげでよし! といったところ。予想外の薄さには驚いたけれど、薄い分には歓迎です。
 夜市:いずみは高校の同級生だった裕司に、夜市に誘われた。どんなものでも手に入るという。並んでいるものはどれも高価で怪しげだ。一通り見た二人は帰ろうとするが、何かを購入しないと外には出られないと言われ……。
 風の古道:私は七歳の頃、不思議な未舗装道を通ったことがあった。その道の存在を友人のカズキに打ち明けると、これから一緒に行ってみようということになった。
 「絵が浮かんでくる受賞作」とあるが、その通りだと思う。夜市では暗い中で屋台が放つおぼろげな光が、風の古道では普通の世界との境目までが、色彩豊かに頭に浮かぶ。本を読めば誰もがその世界を脳内でイメージ化するだろうが、この本を読んだ人たちのつくり上げるイメージは大体一致しそうだ。アニメで映像化してほしい感じ。
 行間を開けるのが多くてちょっと気になるけれど、人それぞれだからなあ。いわゆるホラーの怖さは少ないが、だからこその怖さがあるっていうか……ちょっとミステリっぽいとこもある。話が繋がっていくのが面白い。
| 怪奇幻想 | 00:06 | comments(2) | trackbacks(0) |
恩田陸『禁じられた楽園』  ★★
禁じられた楽園
禁じられた楽園
恩田 陸
 才能とは過剰である、とは彼女の師匠の台詞である。
 型もスタイルも忘れ、ひたすら手を動かして造りまくれ。おまえらにはそんなもの二十年早い。頭で作っているうちは、個人のスタイル云々など言えたものではない。
(中略)
 数と量、そしてスピードを要求されると、いかに自分たちが語るべき言葉や語りたい物語を持っていないか、それまで自分が造ってきたものがいかにみすぼらしいちっぽけなものだったかを思い知らされるのだ。

大好物の青春群像ものかと思いきや、何だかすごい話だった。ホラーなのか何なのか、鳥肌を立たせるゾクゾクとしたものが背中を伝わってきます。
 恩田陸は読者を恐怖に陥れるのがとてもうまく、風呂敷の広げ方は超一流なのに、結末でのたたみ方はイマイチだったりする、特に本書。まあ広げる過程だけで十分読ませるし、読者に判断を委ねるのは嫌いじゃないんだが……うまくたたみあげることが出来たなら、大作になるのに。
 世界的天才美術家・烏山響一。彼の同級生である大学生・平口捷と、彫刻をやっている美大生・香月律子の二人は、響一に内輪のホーム・パーティへと招かれた。和歌山の山中につくられたプライベートなギャラリーの開設祝いということだが、そのギャラリーとは響一の伯父がこしらえた、巨大なインスタレーションだった――。一方、星野和繁は学生時代の友人・黒瀬淳と偶然再会し、飲みに行く。その後、彼の婚約者・夏海から、淳が失踪したとの知らせを受ける。
 二つの方向から浮かび上がる、烏山家のおどろおどろしい真実。しかし最後は駆け足で何が何だかわからずに終わった。あの人がいきなりヒーローさながら登場したのにもびっくりした。
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| 怪奇幻想 | 21:52 | comments(0) | trackbacks(0) |
若竹七海『八月の降霊会』  ★★☆
八月の降霊会
八月の降霊会
若竹 七海
 謎解き部分までミステリだと思ったら最後のオチはホラー? どろどろに憎しみやらが渦巻いているところが大好き(笑)
 寧が好きです。わかりやすく。
 一応理屈に合った答えを導き出してくれるんだけど、それは否定されてあの終わり方。バッドエンドと言っていいのかしら?
| 怪奇幻想 | 22:54 | comments(0) | trackbacks(0) |
小野不由美『緑の我が家―Home、Green Home』  ★★
緑の我が家―Home、Green Home
緑の我が家―Home、Green Home
小野 不由美
「やっぱさ……いじめられたら、仕返ししたいと思うよな」
 ぼくが言うと、和泉はキョトンとした。
「何、それ」
「そう思わないか?」
「……仕返ししたら、いいことあるの?」

 本書も1990年のを加筆・訂正して再版したもの。十七〜と同じ。後書きでふれられてるんだけど、この二つは小野不由美にとって後の方向付けがなされた作品、なんだそう。これ以前には何書いてたんだ? Amazonで調べてみると、デビュー作が1988年ティーンズハートから出ていた。うわー小野不由美の恋愛もの、読みたいなあ。あんな文章書く人が……。まあ、これも十分少女小説っぽいけど。
 浩志は、父親の再婚をきっかけに家を出た。壁に囲まれた路地を入り、「緑の扉」を開いた浩志を迎えたのは、高校生の一人暮らしには充分な広さの部屋と、不可解な出来事。無言電話、奇妙な落書き、謎の手紙etc.そして、「出ていったほうがいいよ」と呟く和泉少年の言葉が意味するものは……。嫌がらせ? それとも、死への誘い!? ―怖い―。しかし浩志の家は、もはやここしかない!(Amazon)
 本格ホラー、しかも屍鬼を書いた彼女なのでかなり気合入れて読んだんだが、あまり怖くなかったな。気持ち悪さを覚えるべきな死体描写を読んでも、久しぶりだと懐かしがってしまったし……ミステリってよく死体腐ったりするじゃない! ミステリっぽいところもあって、それなりに楽しめたんだけどね。
 人間は嫌なことがあると思い出さない様に押さえつけてしまうみたいだけど、私も何か記憶の奥底に押し込んだものがあるのかしら……と思いつつ。いじめいじめられってのは、子供大人に関わらず社会にはつきもので、人間ってどうしようもないなあと。動物はもっと、弱肉強食ってかさ。和泉のように人を恨まずに生きられる人なんて、実際いないんじゃないのかなあ。
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| 怪奇幻想 | 00:23 | comments(0) | trackbacks(0) |
小野不由美『過ぎる十七の春』  ★★☆
過ぎる十七の春
過ぎる十七の春
小野 不由美
 ――この子はわたしのたったひとつのものです。
 力と力の拮抗で子供の手首を裂いた血が流れて伝わった。

 ――母親とはその程度のものか。
 ――なにを。
 ――わが子の命よりわが身の執着のほうが愛しいか。

 ラノベ読みたい〜と物色していたところ、小野不由美のホワイトハート時代のものが! 発刊は十年前、書かれたのは更に昔! 嬉々として手に取る。怪しげな表紙。耽美か!? と思いきや微妙なホラーでした。
 三月。直樹と典子兄妹は、従兄弟の隆の家を訪れた。ここは、木蓮や馬酔木や海棠や空木などに埋もれた野草の里。まさに桃源郷だ。しかし、久方ぶりに会う隆の目は昏かった。そして、心やさしい隆が母親に冷酷な態度をとるのは何故。母子に、いったい何が。「あの女が、迎えにくる……」隆は、幼い日の冷たい雨の夜を思い出し、直樹には、あの記憶が甦る。十七歳――少年たちを繋ぐ運命の春が来た。(Amazon)
 少年たちを繋ぐからね。しかも二人は十七歳、眩しい。そんなことを言いたいわけではなく……難しく古風な漢字を沢山用いる小野不由美。しっとりとした雰囲気出てるなー。逆に、会話文ははじけていたかな。何たって十七歳ですk(略)
 母の子供を想う気持ちの何と強いことか。そこまでして子供を守るのか。私が子供を産んだらわかるのかなあ。自分ですら子供以上の存在になりえないのかしらん。
 『屍鬼』や十二国記シリーズを読んだ後だと物足りなさが残るのは仕方ない。だって話し自体が短いし、深さも足りない。でも「らしさ」はあるので少年好きな方は読んでみてはいかがでしょうか。
| 怪奇幻想 | 21:53 | comments(0) | trackbacks(0) |
貴志祐介『ISOLA―十三番目の人格』  ★★
ISOLA―十三番目の人格(ペルソナ)
ISOLA―十三番目の人格(ペルソナ)
貴志 祐介
 同じ文献によれば、古くから以心伝心という言葉で知られているように、激怒、悲嘆、憎悪といった強い心的エネルギーをとのまった感情は、人間の心から心へと直接伝わることがあるのだという。そうした能力は、通常は文明、特に言語の発達と共に衰退していくが、現代の特別な能力を持っていない普通の人間の場合でも、しばしば五感を介さずに、直接相手の感情を感じ取っているらしかった。

 これがデビュー作らしい。本当に読点の多い文章で。一度意識すると気になって仕方が無い。舞城に少しわけてあげたらいかがかしら(笑)
 賀茂由香里は、人の強い感情を読みとることができるエンパスだった。その能力を活かして阪神大震災後、ボランティアで被災者の心のケアをしていた彼女は、西宮の病院に長期入院中の森谷千尋という少女に会う。由香里は、千尋の中に複数の人格が同居しているのを目のあたりにする。このあどけない少女が多重人格障害であることに胸を痛めつつ、しだいにうちとけて幾つかの人格と言葉を交わす由香里。だがやがて、十三番目の人格「ISOLA」の出現に、彼女は身も凍る思いがした。(Amazon)
 ぐいぐいと引き込まれるあたりはさすが。由香里の出来すぎさは同じ女としてどうかと思ったけどね。女性はこんなヒロイン書けないんじゃないの? 彼女にも暗い過去が、というか現在進行形であるわけですが……。真部と恋に落ちてしまう場面はちと性急だった気がします。愛してしまっている、なんて簡単に使われるとなあ。
 心理学に興味があるので、専門的な部分をとても楽しく読みました。以心伝心かあ……本当なのかなあ。
 多重人格って認められてないんだね。実際にそういう人と接したことがないのでなんとも言えないけれど、自分の中に多数の人格がいるということを隠さなくてよかったのかしら。バウムテストやら心理テストやら、随分はっきりと示していたが。怪しまれないためには瞭子あたりがしっかりと取り仕切っておくべきだったよ。途中から実験を楽しむようになったとあったけどさ。
 含みを持たせる終わり方は好き。ホラーだものね。
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| 怪奇幻想 | 10:57 | comments(0) | trackbacks(0) |
朱川湊人『花まんま』  ★★★☆
花まんま
花まんま
 くすぐったいと言うより、もっと深い感覚――あの生き物から痺れるような何かが伝わり、それが骨にまで染みたような気がする。その痺れに耐えていると、やがて臍下あたりから、何かぬるい水が染み出して来るような……どこか甘い感じさえする、不思議な感覚。(妖精生物)

 え、エロい! 引用した短編はエロスだった(私の感想ですが)。
 気を取り直して。今年度上半期直木賞を受賞した本書。直木賞検索して気づいたのだが、私三崎亜記『となり町戦争』以外既読だよ! うーわーいつの間に。そんなの気にしてなかったのに。どうせならこの勢いでもう一冊読むかな。今のところ、この本が一番無難に直木賞な感じがする。ベルカやユージニアは違うだろうしねえ……。作家の経歴を見たら七人中四人が早稲田出身の事実に驚きを隠せません。
 トカビの夜:文化住宅に住んでいた俺は、朝鮮人の兄弟の病弱な弟・チェンホと怪獣を通して仲良くなった。しかしチェンホは病気が悪化して死んでしまう。それ以降、子供の幽霊が出るようになって……。
 妖精生物:高架下で怪しげな男から買った、クラゲのような妖精生物。砂糖がご飯で、容れ物に合わせて成長するらしい。肌に乗せると、何とも言えない感覚に襲われるのだ。
 摩訶不思議:ツトムおっちゃんの葬儀。霊柩車は火葬場の門の一歩手前で止まってしまった。故障でもないし、皆で押しても動かない。アキラは心残りがあるのだろうと、ピンとくる。
 花まんま:俊樹の妹・フミ子は変わった子供だ。マイペースで自分のやりたいことしかやらず、更には昔、繁田喜代美という人だったのだと言う。
 送りん婆:みさ子の父が働く会社の社長の母親は、『オクリンバァ』と呼ばれていた。死が近い人の家族が『オクリンバァ』を呼び、みさ子はその手伝いをさせられることに。
 凍蝶:蔑まれる人間として生まれてきたミチオは、学校でも居場所がなく、ふらっと霊園に立ち寄った。そこでミワさんという高校生くらいの女性に出会った。
 高度成長期の大阪が舞台の、ちょっと不思議な短編集。ホラー……なのか? ファンタジーと迷ったけれどAmazonでホラーの賞を取ってたみたいなのでそっちに。んーでも別に怖くはないなあ。口当たりがよく読みやすい話だった。万人受けするんじゃないかしら? もちろん内容もよかったです。摩訶不思議のとぼけた感じとか。特に妖精生物はラストも最高に好きだ。私の趣味がよくわかる選択で。
| 怪奇幻想 | 20:26 | comments(2) | trackbacks(2) |