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  • 三浦しをん『舟を編む』  ★★
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  • 松浦理英子『裏ヴァージョン』  ★★★★★
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    マリ (01/21)
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  • ジェイ・イングラム『そうだったのか! 見慣れたものに隠された科学』  ★★★★
    マリ (10/27)
  • ジェイ・イングラム『そうだったのか! 見慣れたものに隠された科学』  ★★★★
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  • 東川篤哉『密室に向かって撃て!』  ★★★
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  • 金森修『サイエンス・ウォーズ』  ★★★★
    マリ (06/19)
  • 金森修『サイエンス・ウォーズ』  ★★★★
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Memoria de los libros preciosos

続きを読むとクリティカルなネタバレがあります
星の数は気分なのであてになりません
小川洋子『ブラフマンの埋葬』  ★★☆
ある出版社の社長の遺言によって、あらゆる種類の創作活動に励む芸術家に仕事場を提供している“創作者の家”。その家の世話をする僕の元にブラフマンはやってきた―。サンスクリット語で「謎」を意味する名前を与えられた、愛すべき生き物と触れ合い、見守りつづけたひと夏の物語。第32回泉鏡花賞受賞作。(Amazon)

 ブラフマンと僕以上に、少女と保健所?職員の墓地での交歓(が明らかな)描写が印象的だった。小川洋子どこまで好きなんだ、人形然とした少女を年嵩の男性が性的にいじる構図が。笑 小川洋子を全部読んだわけじゃないけど少なくとも三冊は読んだ、このモチーフ。話自体は覚えてたよりかなり尻切れだったけど流行ったよねこの本。私にはどうしても少女が横たわった棺のシーンしか印象に……。
| 現代小説(国内) | 01:04 | comments(0) | trackbacks(0) |
津村記久子『ポースケ』  ★★★
津村 記久子
中央公論新社
¥ 1,620
(2013-12-09)

奈良のカフェ「ハタナカ」でゆるやかに交差する、さまざまな女の人たちの日常と小さな出来事。芥川賞受賞作『ポトスライムの舟』から5年後の物語。(Amazon)

 『ポトスライムの舟』の続編でゆるゆるとした短編集のようだ。「苺の逃避行」のドッジボールの話、外野って強い子の取るポジションじゃなかった?笑 外野にボールが行ったらひたすら外野間で往復させて当てなきゃいけないじゃん! 運動音痴なわたしにとって、ドッジボールやバスケは地獄でしかなかったな、というのをしみじみ思い出している。サッカーとかバレーだったらまだサボりようがあるというかやれなくもないんだけど。いや体育は地獄だった。女子校に進んだらまだマシになったけど地獄だった。「コップと意思力」の司が本気で気持ち悪い。これトラウマ呼び起こされる人いそう。
 津村さん文章を現在形で終えるようになったよな。一応全部読んでるのに今更気づいた。いつからだろう。わたしは過去形の方が好きだから残念だ。全体的に前向きで全て女視点だったので面白かった。男視点との差は明らかである。
| 現代小説(国内) | 01:14 | comments(0) | trackbacks(0) |
森絵都『この女』  ★★★★
釜ヶ崎のドヤ街に暮らす僕に、奇妙な依頼が舞いこんだ。金持ちの奥さんの話を小説に書けば、三百万円もらえるというのだ。ところが彼女は勝手気侭で、身の上話もデタラメばかり…。彼女はなぜ、過去を語らないのか。そもそもなぜ、こんな仕事を頼んでくるのか。渦巻く謎に揉まれながら、僕は少しずつ彼女の真実を知ってゆく。(Amazon)

 先週くらいに釜ヶ崎のことを調べて、それで読みたくて借りてきたんだけど、今となってはなぜ自分が釜ヶ崎のWikipediaを読み込んでいたのか記憶がない。津村さんといいこの女といい舞台が関西なのでセリフが完全に関西弁……久々に書きたくなる関西弁キャラ。
 一気に読み終えてしまった! そういうことだったのね! ほほー。森さんの小説はDIVE!!を至高としてリアルヤングアダルト時代に読みふけりましたが、久々に骨のある話を読んだ感があるな! 『ラン』が微妙だったからからかな!
 面白かったです。文章もとてもうまかったし。前に読んでた頃はあまり文章には注目しておらず、なんて生きの良い青少年を書くのだろうくらいに思っていたけど(今も思ってるけど)うまくなったんじゃないのかなー。中身もエンタメとして爽やかにすっきりとよかったと思います。釜ヶ崎、取材に行ったんだろうな。きっと。天王寺動物園に行きたくなりました。わたしも通天閣から眺めたことしかないんだ。
 書く中身が変わっても、DIVE!!的な後味をあじわえたのがよかった。津原さんの青春小説でも思うけどさ、なんかさ、あれがうまく書ける人と書けない人がいるよね、当たり前だけどさ。健全な前向きさをうまく書けることはは強いと思うんだよ。現代のプロレタリアート、というとやはり津村記久子が思い浮かぶのですが、プロレタリアート文学って労働者レベルのくくりでいいのん?
 どうでもいいけどこの小説のフォント、たまに見るけどあまり好きではないんだ。笑 でも『私の男』みたいな話にはあってると思う(似たフォントじゃなかったっけ?)
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| 現代小説(国内) | 01:19 | comments(0) | trackbacks(0) |
津村記久子『アレグリアとは仕事はできない』  ★★★
「おまえなあ、いいかげんにしろよ!」と叫びたくなるほどの性悪女、アレグリア。男に媚ばかり売って、すぐ疲れたと言っては休み、ふて腐れて動かなくなる。ミノベの怒りはとどまるところを知らないのだが、まわりの反応はいまひとつ。コピー機に文句を言ってもねえ、と先輩は言うが…。表題作に、地下鉄で繰り広げられる心理戦を描く「地下鉄の叙事詩」を併録。(Amazon)

 何度読んでも最後の二ページで泣くんだよな。何がくるか分かってんのにね。事務従事の労働者としての心が動かされるというかね。笑 これも文庫買っとこう。あーでも収録作のもう一方が嫌いだからいつも買うのやめるんだった。やめよう。表題作だけなら星5つ。
| 現代小説(国内) | 01:27 | comments(0) | trackbacks(0) |
津村記久子『ワーカーズ・ダイジェスト』  ★★
32歳は、欲望も希望も薄れていく年だった。けれど、きっと悪いことばかりじゃない。重信:東京の建設会社に勤める。奈加子:大阪のデザイン事務所に勤め、副業でライターの仕事をこなす。偶然出会った2人は、年齢も、苗字も、誕生日まで同じ。肉体的にも精神的にもさまざまな災難がふりかかる32歳の1年間、ふたりは別々に、けれどどこかで繋がりを感じながら生きていく―。頑張るあなたに贈る、遠距離“共感”物語。(Amazon)

 一冊の長編と思いきや短いのがもう一つ入っていた。へえ、男性視点も書くんだね。表題作は同じ苗字・誕生年月日の男女の視点が交互に続く話で、今日読んだ他の本より三人称の性格が強いような気がした。基本三人称背後霊を書く人みたいだけど、主人公の名前を一人称に置き換えても違和感はないかんじなんだよね。まあ本書もそうなんだけど、もうちょっと視点と語りの距離がある……と思ったのは男性語り手が出てきたからかもな、と今気付いた。労働の話は共感が多いぶん、性別違うと変わるなあと思う。
 小説としての面白さでいえば、私はイマイチかなあ。ストーリーを楽しもうって姿勢がそもそも間違ってるのかもしれんけど。奈加子パートは好きな描写がちょいちょいあった。中曽根さんとのやり取りとか。笑 男性視点が面白くないんだな。
 一年半の大阪生活のおかげで、大阪舞台の小説を読むのが俄然楽しくなってる。感覚的なとこは分からなくとも、地理的に知ってるだけで面白みは倍増だよ。大阪に住んだことは本当によかった、願わくばあと二年、としみじみしてしまった。
| 現代小説(国内) | 23:10 | comments(0) | trackbacks(0) |
津村記久子『ポストライムの舟』  ★★★
29歳、工場勤務のナガセは、食い扶持のために、「時間を金で売る」虚しさをやり過ごす日々。ある日、自分の年収と世界一周旅行の費用が同じ一六三万円で、一年分の勤務時間を「世界一周という行為にも換金できる」と気付くが―。ユーモラスで抑制された文章が胸に迫り、働くことを肯定したくなる芥川賞受賞作。(Amazon)

「働くことを肯定したくなる」? 嘘だあw
 表題作。主人公は奈良で母親と二人暮らし、工場勤めをしながら友人の喫茶店とPC教室講師のバイトを掛け持ちして、それでもやっぱりお金はない。津村さんはそういう作風なんですかね。あまりたくさん読むと落ち込んで不安に駆られるね(笑)ラストで癌を宣告されたりしなかったのが救いでした。最悪はまぬがれるのかもしれん。しかし結婚というものは……元々、夢も希望も持っていないけれども。
 「十二月の窓辺」は作者のパワハラ経験を元にした話で、主人公が思いつめていく様がしんどいんだけれど、ナガトとの関係にちょっとときめいたのと、ミステリ的仕掛けがあったのとで、エンタメ寄り読者としてはすっきり面白かった。働くのはしんどいね!
| 現代小説(国内) | 23:11 | comments(0) | trackbacks(0) |
津村記久子『カソウスキの行方』  ★★★★
不倫バカップルのせいで、郊外の倉庫に左遷されたイリエ。28歳、独身、彼氏なし。やりきれない毎日から逃れるため、同僚の森川を好きになったと仮定してみる。でも本当は、恋愛がしたいわけじゃない。強がっているわけでもない。奇妙な「仮想好き」が迎える結末は―。芥川賞作家が贈る、恋愛“しない”小説。

 Twitterでちょくちょく名前を見かけるので読んでみたら意外と面白かった、というのは私が芥川賞作家を苦手としてるからだけど、津村さんのは安月給会社員としても面白く読みました。笑
 表題作、ろくにタイトルも見ずに読んでたんだけど「仮想好き」って字か。これが一番好きだった。社内でしくじって倉庫管理に回される、てのはやっぱ同調しやすいシチュエーションなのよねえ。藤村も森川もイリエもよかったと思います。最後のメールのやりとりもかわいかったし。
 他二編はまあ普通かな。名前をカタカナで書かれるとそれが苗字なのか名前なのか、性別も何も分からなくて、少し混乱しました。だからイリエ(以外漢字表記だから)の話が好きだったのかもね。入江かしらん。カタカナだと下の名前みたいでかわいい。イリエの状況(結婚の気はあんまりなくて、賃貸に住み続ける不安から女友達とのシェアをぼんやり模索)には色々と胸にくるものが。生命保険はまったく考えておりませんけど(私が死んでも誰も金銭的に困らないし)。ああいうふうに久々に処理したくなったとしても社内だけは嫌だけどな!笑
| 現代小説(国内) | 22:15 | comments(0) | trackbacks(0) |
桜庭一樹『傷痕』  ★
桜庭 一樹
講談社
¥ 1,680
(2012-01-12)

この国が20世紀に産み落とした偉大なるポップスターがとつぜん死んだ夜、報道が世界中を黒い光のように飛びまわった。彼は51歳で、娘らしき、11歳の子どもが一人残された。彼女がどうやって、誰から生を受けたのか、誰も知らなかった。凄腕のイエロー・ジャーナリズムさえも、決定的な真実を捕まえることができないままだった。娘の名前は、傷痕。多くの人が彼について語り、その真相に迫ろうとする。偉大すぎるスターの真の姿とは?そして彼が世界に遺したものとは?―。(Amazon)

 言わずもがな、マイケル・ジャクソンをモチーフにした小説。面白くない。現実にあった出来事をはっきりとモチーフにしているせいで、桜庭さんのいい意味でのフィクション臭さ、自分に酔っている感じが失われている。
| 現代小説(国内) | 23:23 | comments(0) | trackbacks(0) |
小川洋子『海』  ★☆
小川 洋子
新潮社
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(2006-10-28)

恋人の家を訪ねた青年が、海からの風が吹いて初めて鳴る〈鳴鱗琴(メイリンキン)〉について、一晩彼女の弟と語り合う表題作、言葉を失った少女と孤独なドアマンの交流を綴る「ひよこトラック」、思い出に題名をつけるという老人と観光ガイドの少年の話「ガイド」など、静謐で妖しくちょっと奇妙な七編。「今は失われてしまった何か」をずっと見続ける小川洋子の真髄。著者インタビューを併録。(Amazon)

 短編集だったからするっと読み終わってしまった上に、『沈黙博物館』みたいに文章に酔うことができなかったので途方にくれてる。
| 現代小説(国内) | 23:19 | comments(0) | trackbacks(0) |
川上未映子『ヘヴン』  ★★★
川上 未映子
講談社
¥ 1,470
(2009-09-02)

「僕とコジマの友情は永遠に続くはずだった。もし彼らが僕たちを放っておいてくれたなら―」驚愕と衝撃、圧倒的感動。涙がとめどなく流れる―。善悪の根源を問う、著者初の長篇小説。(Amazon)

 ……いじめ描写がものすごくしんどかった。人間関係の窮屈さなどではなく明白に暴力だからね。疲れた。文章による流血描写が一番苦手なんだ。ただ読ませる力はあるので一気に読んだ。救いがないわけではないのが有難い。もちろん全てが回収されてめでたしではないが。
 これが中学生の話というのはちょっと違和感だな。高校生で十分ではないか? あとトイレでの一件で二ノ宮と百瀬の間に何らかの関係があると真剣に邪推していたんですがありませんでしたね。残念です。
 川上さんの『乳と卵』は苦手な文体っぽかったので今後も読まないと思うのだが、他の作品もこういう傾向なら読めないな……いや知らんけども。私は苦しい読書は多分に作り物感を振りまいてもらわないとできないタイプなので。読むことは主に娯楽だから。
| 現代小説(国内) | 18:33 | comments(0) | trackbacks(1) |